僕の愛は永久に不滅です
「ねえ、前世で君と僕が一緒にいたとしたら素敵だと思わない?」
「いきなり何だよ」
「だから、前世でもし一緒にいたとしてさ。今僕らが一緒にいるのは必然でしょ。もう遺伝子に刷り込まれているというより魂の共鳴じゃない。素晴らしいよねそういうの」
「ソウ○イーターか」
「判りづらいツッコミありがとう」
ふと自分はロマンチストなんだと実感する。まあ愛しい君に対して限定なんだけど。
昼休みにぼんやり、教室の端の一番後ろの君の席に座りながら考える。
ああ、前世でも一緒にこの青い空を
「雨降りそうだな」
……この空を見ていたなんて考えるだけで僕はイってしまいそうだ。
「うん、ユーキャンフライ。あなたは飛べる。あの曇り空の下に飛び込んでこい」
「なに?アイラブユー?それはどうもありがとう、僕も愛してるよハニー」
「お前の頭は何時だって花畑だな、羨ましい」
「そんなに褒め称えたって何も出ないよ」
「称えてねぇよ、寧ろ誉めてねぇよ」
ツンデレか、そうなのか。そんなプレイもたまには良し、グッジョブ。
少し妄想に耽ってしまった僕は取り敢えず鼻を押さえて止血する。これじゃあ端から見たら変態じゃない、けしからん。
「ああ、俺はお前をどうにかしたい」
「なら今日は君がうえ」
「死ね」
「それとも僕に無理矢理犯されたいんだったら言ってね。そういうプレイ歓迎す」
「もうだめだ、俺が死にたい」
きっと前世でもこんな夫婦漫才みたいな素晴らしい掛け合いをしていたんだね僕らは!ならきっと来世でも同じだね!僕らは結ばれる運命なんだよ!
「わかった、わかったから取り敢えず机から足を退けろ」
「ハッ、僕としたことがつい熱くなってしまった…それもこれも君への愛が大きすぎるから!」
「お願いだから止めろ。目立ってるから、かなり目立ってるから」
ふふん、全く。君は照れ屋だから僕はもう君への愛でショートしてしまいそうだよ。どう責任を取ってくれるんだい。
「きゃー、俺もあんなこと言われたいわあ」
「相変わらずラブラブだねあの二人」
「いつもいつも本当に夫婦漫才みてぇだよな」
前世でも来世でも僕らはきっと一緒、な筈
(ちなみにクラスメイトはいつものことなのでほぼ空気と化している二人)
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