空は真っ黒、息は真っ白。

今日は12月31日。トウコ達の家に集まっていた。でも、僕はこっそり抜け出しカノコタウンから見える星空を見上げていた。

トウヤとチェレンは笑ってはいけない番組を見て、ベルは少し眠そうにしてるのかな。トウコは...何をしてるんだろう。

「N、何してるの?カウントダウン始まるよ?」

噂をすればトウコが玄関から出てきて僕の後ろにいた。

「少し、星が見たくてね。」
「そっか。トウヤ達うるさいしね。」

トウコが僕の隣にぴょこんとやって来る。トウヤ達のうるささは関係無いけど、訂正はしなかった。ごめんね、トウヤ達。

「はくちっ。」

トウコの可愛らいいくしゃみが聞こえた。

「トウコ、寒い?」
「だいじょ……くしゅんっ。」

トウコは上着もマフラーも着ずにいるし、よく見たらサンダルだし。

「トウコ、こっちおいで?」
「ん?」

またぴょこんとやって来てくれた。トウコは本当に良い娘だな。

「もうちょっとだけ」
「ん?……ひゃあ!?」

僕はトウコの腕を引っ張り、トウコを後ろから抱き締める形になった。

「あったかい?」
「あ……。う、うん。」

更にぎゅーっとしてあげたらトウコが僕の腕に顔を埋めていた。可愛いなあ、可愛いなあ。

「トウ……」
「あ!!」
「ん?」

トウコが僕の腕時計を見て叫んだ。

「年明けちゃってる!」
「あ、本当だ。」

「ひゃっ!?N、何してんの!?」

会話を織り交ぜながらさりげなくトウコの服に手を突っ込んでみた。温かいし柔らかいな。あ、今はお腹を触ってるよ。

「今年初のトウコのお腹。」
「意味わかんないし!っていうか寒いし!!」
「あ、ごめん。じゃあ、続きはお家の中でするよ。」
「う…うん。(続きって何?)」

トウコの心の声が聞こえたような気がするけど、残りのボディタッチ(?)を楽しみに僕はトウコをギュ〜ッと抱き締めた。

「N、そろそろ家の中入ろう。」
「トウコの部屋に行くの?」
「行かないよ?なんで?」
「…………。」

僕の抱擁から抜け出して玄関にいそいそ入るトウコ。僕はしょんぼりトウコの後に続いて家の中に入った。


家の中に入るとトウヤの部屋でトウヤとチェレンとベルが雑魚寝していた。皆に布団をかけ終わったトウコをチャンスとばかりにお姫様抱っこしてトウコの部屋に駆け込んだ。

「ちょ、ちょっと!!N!?」
「今年もよろしくね。」
「え?……んっ。」

耳元で囁いて、そのまま耳を軽く噛んだ。

「言ったでしょ?続きって。」
「つ、続き!?……ひゃっ。」

耳から首にかけてキスの雨。今年初の痕いっぱい着けちゃった。

「ちょ、ちょっと、ドア開いてるし、トウヤ達も居るから、や、やめよ!?ね、N!?」
「今年初だからね、色々しなきゃね。」
「ばっ、ばかあああああああああ!?」


トウコの叫びは虚しく部屋の扉は静かに閉じられた。





朝になってトウコが首まわりを隠しながら顔を真っ赤にさせていたり、Nがトウヤとチェレンにボコボコにされるのは……また別の話。



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去年と今年を挟んで完成させた話。後半はNさんがエロピウスさんにwww管理人は裏を書くとgdgdする傾向があるので、今はこれぐらい軽くえっちな感じに。新年からすみませんでしたorzちなみにトウトウは双子。


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