「腹減ったー」


「僕もです」


今日は部活終わりに火神くんと黒子くんとマジバに行こう、
って話になってたんだけど、リコ先輩から

ひなたちゃん、ちょっといい??

って言われて、

すみません今からマジバなんで!!

なんて事は言えない。


ちょっとならと思い、大丈夫です!!と言うとリコ先輩から衝撃の発言が。

最近どう??火神くんと、

という私の予想の斜め上をいく質問をされた。


先輩、何もないです!!本当に!!

確かに私は火神くんが好き。

でも、火神くんは私のことをマネージャー、
もしくはクラスメイトとしか思ってないだろう。

あー、自分で言ってて哀しくなってきた。


まあ、そんなこんなでマジバに着いた訳だけど...


「意識しちゃうじゃん...!!」


火神くんが、なんか、かっこよくみえる。
いや、いつもかっこいいんだけど。

なんだろ、これ、心臓バクバクいってる。


「どうかしましたか」


「うひょえっ!?」


黒子君相変わらずだね...
全く慣れる気配がないよ本当に!!


「また火神くんですか」


「うん、ってなんで分かるの!?」


「分かりやすすぎてす、ひなたさん」


「おーい、お前ら何の話してんだ??」


ぎゃあああああああああああああああ。

いつの間に!?
注文してきたんじゃなかったの!!

聞かれてた!?聞かれてたんですか今の!?


「大丈夫です、火神くんは馬鹿です」


そっか。納得。黒子君に心読まれた。


「てんめっ、黒子!!」


「いた、いたいです」


「お前が馬鹿とか言うのが悪い!!」


「あははっ」


なんか、楽しいなあ。
そんなくだらない談笑をしてる間に、
そろそろ帰らないといけない時間になっていた。


じゃあ、帰ろっか、と私が言うと、黒子君が

僕は用事があるので早めに失礼します、

と言ってマジバから退場。
なんでやねん。いや、関西生まれじゃないけど。


「ひなた」


っていうか、


「は、い」


2人きりいいいいいいいいい!!
どうしようっ、どうしようっ!?


「帰るか」


「う、うん!!」


この気持ち、いつ伝えよう
(寒い、ね)
(...俺の使うか?)
(え、あ、いいの??)
(おう)
(ありがと!、あ、火神くんのにおい)
((...かわい))
(...)
((そんな目で)こっち見んな!!)

((黒子マジありがとう))