「あのね、笠松くん」


「んー?」


「私、新しい友達できたんだ!!」


そういうとひなたは顔が一気に緩んだ。
へぇ、ひなたにこんな顔させるような友達か...。
誰だそいつ。


「新しいお友達は髪の毛がさらさらなのです」


清楚系の女子か。
この学校基本的に清楚な奴ばっかだから、
それだけじゃ全くわかんねぇ。


「それでー、すごい良い匂いがしてー」


香水の趣味が良いってことか。
鼻すげー敏感なひなたが言うって事は間違いないな。


「モデルやってるから、身長がすっごい高いんだ!!」


モデルかー、うちの部活にも1名いるわ。
職場とか一緒だったりすんのかな。














「この前「ひなたっち、メアド教えて下さいっス!!」って言われたから交換し」


「おいおいおいおいおいちょ、待て」


「ん??」


「そいつの名前は??」


もしかして。
ものすごい心当たりのある奴がいる。
1人いる。
金髪でチャラチャラしてて調子乗ってるあのモデル野郎。




「黄瀬涼太くん」


「...あいつシバく」


「あっ!!...笠松先輩には言わないでって言われてたのに!!」


「...」


そんな平和な昼休み

(涼太くん!!)
(あ、ひなたっち!!昨日振りっス!!)
(そだねー!!あ、笠松くん!!)
(え)
(おいコラ黄瀬ぇぇぇぇ!!)
(え、ちょ、うぇええ!?)