えへへ。
黒いねこみみまでつけた男が真っ赤な顔で鎖骨まであらわにして畳にねっころがる。いくらなんでもはめを外しすぎだと、中禅寺秋彦は思う。榎木津と木場の鯨飲は前から解っていたことだけれど、賑やかな場の雰囲気にあてられたのか、若者三人組も意外と呑んだ。クリスマスパーティなんて七面倒くさい行事を本邦に持ち込んだ痴れ者には、是非とも、果心居士の愉しい呪いの時間に招待してやりたいものだ。
挙げ句の果てに榎木津と木場は飲み足りないと喚いて出て行った。敦子と青木は二人で帰った(!…止めなかった)。鳥口と関口はすっかり夢の中である。
それで一番処理に困るのが益田だ。クリスマスと忘年会を一緒にしているのか何なのか知れないが、景品だかで引き当てたねこみみを途中からずっと被っていた。馬鹿である。





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