「あら…どうしたの、かんざしなんてつけて」
「べつに!」
アナスタシアは不思議そうに紅髪を見つめる。
「んふ…お似合いよ」
「…フンッ」
胸の奥が熱い。
誰かにかんざしのことを聞かれる度、恥ずかしくなる。けれど自慢したくなる。才蔵からもらったのだ、と飛び跳ねて叫びたくなる。

「恋する乙女みたい…」

アナの独り言を鎌之介は知らない。



≫言い訳
戦国に玉かんざしは無いと思います。雰囲気で読んでいただけたら…(土下座)




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