酸欠GIRL?





どうしてこうなった、?分からない、分からないけれど、私はただただ快感に溺れていた。

総悟とデートをするつもりが、私が寝坊してしまったのが始まりで。それから彼が迎えに来て、それから、それから──?


考える暇も無く下部から燃えるような熱が込み上げて来て、思わず腰を揺らしてしまう。もっと奥に欲しいの、と律動する私の身体。



「ん、……ふぁ、ぁあ」

「姫?感じてんですかィ?」

「ち、が……ぁあん…っ!」

「ほら、やっぱり感じてんじゃねーですかィ。我慢しちまって。全く可愛い奴でさァ」



にやりと厭らしく笑みを浮かべると、総悟は私の中を更に突き立てて行く。侵食される胎内、熱は芯を伝って脳までをも溶かして来た。くらりくらり。揺らめく視界に気持ち悪くなった私は、総悟の首にきゅっと手を回してしがみつく。



「ん、んん…!姫、っあ…!そんな締めねェで下せェ…っ」

「ご、め……ぁっひぁああ」

「──ん、ぁ…っ」

「…総、悟…っ総悟……!」



おぼろげな視界の中、何も考えられなくなった頭で私は総悟の名を呼び続けた。それに呼応するかのように、彼も私が啼く一点を求めて胎内を犯して行く。


止まらない、止まらないの。


ぐちゅり、ぐちゅっ──、厭らしい水温が私と総悟の結合部を繋いで。高熱を帯びた吐息が二人の口から溢れ出した。より朱に染まる唇、とろん、と甘く酔いしれる目尻。



「欲、し…!ふ、ぁあ、欲しい、よ……っ。もっともっと総悟がっ」


──欲しくて堪らないよ…。


「いいですぜ、姫…っ。もっと溺れさせてやりまさァ」



もっと私を追い立てて。

もっと貴方を感じさせて。


欲情に駆られた私を襲うのは、ただただ羞恥と快楽のみだ。慣れていない姫の腟に挿すには大き過ぎた総悟のそれに、身を捩らせながらも懇願する。

まるで溶けて行くような感覚に、私は喘いだ。息苦しくて、でも気持ち良くて。



「──姫…っ!」

「、なにっ総悟?」

「愛して、やすぜ…。今も此れからも、ずっとずっとなァ」



その言葉と同時に、総悟は私を頂点へと追い上げた。躯を欲しながらもそうやって笑う総悟の顔が、あまりにも綺麗で──。


好き過ぎて、息が出来ないの。

息の仕方さえ、分からないよ。


まるで酸素が欠乏した金魚のように、私は口をパクパクさせて。それから総悟の首により強く抱き着くと、感じる幸せと愛おしさに頬を紅潮させるのだ。

ただ欲望に身を任せ、私も総悟も愛を求めた。それは呼吸も忘れるほどに、深く、深く。






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