人って何のために戦うと思う?正義のためとか、愛する人を守るためとかって言うけど馬鹿らしいと思わない?正義とか言っても結局自己満足だし、愛する人と永遠に一緒にいれるわけでもないし。
結局みんな、自分のために戦ってるんだよ。あたしだって、自分が殺されないためだけに戦ってる。だから時々、本当に正義や愛のために戦ってる人を見ると笑えちゃう。
だって、そんな彼らでも平気に殺されちゃうんだもん。神様って不公平。最初から自分を守ることのために戦えばいいのに、他人を庇って呆気なく死んじゃうし。
ねぇ、聞いてるの?あたし、あんたみたいな奴大嫌いなんだけど。
「ゔぉおい、それはねぇだろ」
「バカ、アホ、カス鮫、ヘタレ、禿げろ」
「うっせぇ!!!」
「………………バカ」
ミルフィオーレとの戦いに救援に行ったとき、その場にスクアーロはいなかった。
あとから、ディーノに肩を借りてボロボロになって現れた。
普通の人は生きていてよかった、って涙を流すんだろうけど、あたしは逆に笑っていた。
無事でよかった、怪我はしてない?そんなことよりも、「馬鹿らしい」とあたしは呟いた。
義手の腕はなくなってるし、傷はたくさんあって、血が流れているスクアーロを見て、なんでそこまでするんだと、本当に疑問に思った。
「悪かったなぁ」
「謝る理由が分からない」
「じゃあ何で泣いてるんだぁ?」
しょうがないじゃない、涙が勝手に目から溢れ出してくる。
生きていてよかった、って思わなかったわけじゃない。むしろ、スクアーロのことを心配しなかった日なんて一度もない。
だからこそ、傷だらけのスクアーロが許せなかった。心配して残されるこっちの身にもなってほしい。
いつか、スクアーロがもう冷たく動かなくなった身体で帰ってくるかもしれないと思うと、夜も眠れない。
「名前」
スクアーロが患者用ベッドから両手を伸ばすから、あたしはそれに抱きついた。
ちょっと窮屈なベッドだけれど、久々に感じたスクアーロの体温は温かかった。
ああ、この人はまだ生きているんだ。そう思うと、こらえていた涙が止まらなくなった。
「名前を置いて死んだりしねぇよ」
「…先に死んだらただじゃおかないから」
「名前が先に死ぬのもなぁ…」
「だったらさ、」
2人で今ある日々を大切に生き抜いていこうよ。
終わりを迎える瞬間まで
(君を想って生きていくよ)
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なにが書きたかったのか分からない←
by 真 白
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