「ししっお前、ふざけてんの?」
「ふざけてないよ!しょうがないじゃん、馬鹿なんだからぁ...」
今日は名前が勉強教えてってゆーから、名前の部屋に来て王子が教えてるっつーわけ。
「まずふざけてたら、ベルに教えてとか頼まないから」
「うししっ、素直じゃねーの」
俺は馬鹿で素直じゃないけど、たまに甘えてくる名前が好きだ。
愛してるっつてもいいけど名前はおこちゃまだかんな。
名前とか、王子に愛されて幸せじゃね?
「ねぇベルー、ココわかんないんだけど....」
名前が質問してきたから、問題を覗いてみたらそこまで難しくない問題だった。
いつも思うけど、こいつほんと馬鹿じゃね?
「ほんと名前の頭どーなってんの?こんなんもわかんねぇのかよ」
「うるさい!からかうんだったら教えてもらわないほうがまし!」
名前が拗ねた。拗ねる名前も勿論好きだぜ?だって子供みてーに顔膨らましておもしれーもん。でも今のはちょっといいすぎたかもな...
「ここは代入してやんだよ、そうすりゃできっからさ」
「あ、ほんとだ...ありがとう...」
名前のシャーペンを持った手に俺の手を重ねてやって、俺につつまれたまま問題を解いた。
ししっ、ドキドキして照れてやんの。ほんと、あきねー奴。
解き方を理解したのか、しばらく名前からの質問がなくなって暇になった俺は、ジーッとカリカリとシャーペンを走らせる名前の姿をみていた。
そしたら、その視線に気付いた名前がチラチラ俺をみてきた。
「ちょ、ちょっとみないでよ、なんか恥ずかしいじゃん」
「ししっ、ただみてるだけなのに照れるとか名前かっわいー」
「っ!馬鹿!ベルのバカ!」
顔を真っ赤にして動揺したのか、シャーペンの芯をおってやんの。やべ、たえらんねぇ。
「じゃ、王子行くわ」
「え、?どこに?」
「もう出来るみたいだし自分の部屋に行くぜ?」
「あ、うん」
名前に背を向けてドアに手をかけたときに
「あ、ありがとう!」
名前から思いもしない言葉がでてきたからびっくりした。ししっ、素直になったじゃん?
「ししっ、どーいたしましてっ」
「また教えてね!」
俺はししっといつもの笑みを浮かべ名前の部屋をでた。
( 流石、王子の姫だよなー。頭も良くしてやるし、そのうち身体も気持ちよくしてやるよ )
代入してやる計算
ほんとに嫌いでし
た。今は数学好き
ですよ\(^0^)/*
紫織
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