※埋めようのないゼロセンチの続き






「(飛び出してきちゃったけど、どうしようかな)」


教室をとびだした瞬間にチャイムがなったけれど、戻るに戻れないからいつも困ったときに訪れる場所、保健室にきてベッドに寝転がった。

ベルに太ったとか言われたから涙がでてきたわけじゃない。いつもはなんだかんだで座らせてくれたのに、今日は座らせてくれる様子はなかった。
それにすごい冷たい目をしていて怒ってた。いつもしてくれることをしてくれなくて淋しいのと、あんな態度するベルを初めてみたからか恐くて涙がでてきたんだと思う。

って、あたし、何思ってんだろ。すっごいベルのこと好きじゃん。


いろいろ考えていたときに、ガララッと保健室のドアが誰かによって開かれた。


「先生?」


不在だった先生かと思い、あたしは起き上がったとき、ベッドのカーテンも開かれた。


「ししっ、みぃーつけた」
「ベ、ベル!?」


先生かと思ったら何故かベルだった。


「名前、小学校のときからなんかあったときは保健室きてたもんな」
「…。」


返事ができなくて、黙り込んでしまった。
さっきのベルの態度を思い出してしまったから...。


「さっき、太ったとか言ってわるかった。」
「…え?」


まさかベルから謝罪の言葉が出てくるとは思わなかったから、びっくりしてしまった。


「名前、怒って教室とびだしたんだろ?」


ちがう。そんなんじゃなくって、怒らせちゃったのはあたしの方。


「ちがう」

震えた声で言った。


ベルはちがうの?みたいな顔であたしをみてる。


「ベル、いつもなんだかんだで座らせてくれるのに座らせてくれなかったり、冷たい目してて怒ってて恐くて...」


いつのまにか、また涙を流していた。涙の意味、とびだした理由を伝えたらベルがあたしの隣に腰掛けた。


「ししっ、ごめんな。俺さ、お前が隣のクラスのヤツと話してるのみてヤキモチ妬いたんだよ」
「え??何で?」
「名前さーいい加減、気づいてくんね?」


ベルがそういうと、ベルの綺麗な顔が近づいてきてあたしの唇に柔らかいベルの唇が重なっていた。


「なっ、え...!?」
「びっくりした?こーゆーことな。俺、名前のこと好きだから」


事の進みが早過ぎてよくわからない。ベルがあたしのことを...?


「ほんとに...?」
「ししっ、つか紫織、俺のこと好きだろ?」


ず、図星…。なんでベルって何でもわかっちゃうんだろう..。

でもそんなベルがあたしは…


「うん、好き!!」


自分なりのとびっきりな笑顔で言ってみせた。






その後、ベルとあたしは抱き合ったりキスしたり授業を2時間ほど休みました。








( 授業中こそ保健室 )



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ヤキモチヤキモチ(´`)←
現実に自分の気持ちを保健
室ではっきり伝える男子は
いないか少数だろう(∵)**

紫織






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