※ ウ゛ァリアー
今日はひなまつり。女の子が唯一輝ける日である。
ヴァリアー邸には女幹部が少ないため雛人形は小さめだけど飾ってくれるだけでなんだか嬉しい。
「ねー!みんな!今日は雛祭りだよ!!」
イベントのたびにはしゃぐあたしはやっぱりまだまだ子供なのかな。
「だから何だよ。俺、男だし関係ないんだよね」
興味なさそうに言うベル。
「名前さんー、お酒や甘いものやジャッポーネでいう、ちらし寿司が食べれると聞いたんですけどー」
「そうそう!他にも三色団子とかひなあられとか!!」
「名前、そんか甘いもんとか食いもんのことばっか考えたり食べたり、いい加減太るぞ」
「う、うるさいわ!余計なお世話!」
「隊長にデリカシーというものは、ないんですねー」
「それに、スクアーロ、女の子みたいなんだからスクアーロも盛り上がんなきゃ!!」
あたしは笑顔で言い、スクアーロは理解してないようで首を傾げた。
「だって顔きれいだし、髪の毛女の子みたいだし、着替えれば雛人形の最上段にのっているお雛様じゃん」
「う"お"ぉぉい!!」
「ししっ、たまには言うじゃん、名前」
「まぁ、いつものミーほどじゃないと思いますけどー」
「それに名前の言う通りほんとスクアーロって女みてーだよな」
「同感ですー、ナイスですよ、名前さん」
フランはあたしにグッと親指をたててきたのもあり、あたしはいい気になった。
何だかいい雛祭り。
ってあたし、性格歪んでるのかな...ま、いっか。あたしらしいし。
「は〜い!みんな〜、お団子食べるわよー?」
ルッスーリアの一声であたしたちはお団子のあるほうへ向かった。
お団子を食べた後、ルッスーリアの提案で、みんな着物を着ることになった。
「ししっ、王子、似合ってね?強そうだし」
「自分で言うのかよ。つかフラン可愛いんだけど...スクアーロもツインテールだし!!」
「名前さんも、似合ってますよ」
「う"お"ぉぉい!!!何でツインテールなんだぁ"ぁぁ!!!!」
( きれいな顔の持ち主 )
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