ガバッ。
朝、かぁ。とても気持ちの良い陽の光がカーテンをとおりこして、部屋に差し込んできた。
そうか、あたしはヴァリアーの幹部になったんだった。
ちゃんと、一人部屋もボスからもらったし、そのうち任務もまわってきたりすると思う。
恐そうだけど実は優しいボスなのでは、と思うあたし。
なんだかんだで、ベッドでごろごろしてたら1時間がたっていた。
寝ていても暇だから、ベッドからでて、ドレッサーの前に行き寝癖を直すことにした。
「ん...なんだろ、コレ...」
ドレッサーのちょっとした台の上には、紙袋がおいてあり、あたしはなかに入っているものをとりだした。
こ、これって....!!!
「た、隊服っ?!」
いつかはもらえるかと思っていたけど、こんな早くもらえるとは思っていなかったから、すごく嬉しいけど驚いた。
バンッ。
「あ、あの!これ!!」
あたしはもらいたての隊服を着て、みんながいるであろう談話室に入った。
「あら〜!早速着てくれたのね〜!名前ちゃんっ」
「はい!ありがとうございます!」
「かたいから敬語なんてやめてちょうだい」
「あ、わかりました、じゃなくて、うん!」
ルッスーリアが用意してくれたんだ...。なんか、お母さんって感じかも。
「ししっ、それにしても名前似合ってるぜ?」
「ほ、ほんと?えへへ」
嬉しくって、思わず頬が緩んで声を出して笑ってしまった。
「お前、…それ反則だわ」
「ほんと、今のはミーの心を貫きましたー」
なんのことかわからなくて、あたしはとりあえずスルーした。
隊服もすんなりもらうことができたし、本当に幹部になったんだなぁと思う。
「(あたしもみんなに追いつけるように頑張らなきゃな)」
(追いつくための努力)