ボスという人のお部屋を探すため、スクアーロさんからもらった袋のなかに入っている服を着た。
あたしは廊下にでて言われた通りお部屋をでて左のほうに進んでいる。それにしても…


「ここ、広すぎない…?」


つい声に出してしまったけれど、本当にそう思う。だって廊下が長いし…すごいなぁ…。って、感心している場合じゃないしそれに…。


「(この服はなんなんだああああー!)」


あたしが今着ているのは、フリフリのメイド服である。似合うならともかく似合わないのに着ていると思うと...。


むしゃくしゃしているうちに早歩きになっていたせいか、ボスという人のお部屋の前に着いていた。


「(ここかぁ…)」


ドアをノックし部屋に入る。


「失礼します…」


恐る恐るボスという人のお部屋に入った。正面に目つきがすごい鋭い人がいるんですけど…。
それにスクアーロさん、ベル、フランもそこにいて他には、2人の暗殺部隊と思われる人がいた。


「おせぇ」
「す、すみません。」


こ、こわいぃぃぃ…!!この人眼力で人一人殺せるくらい怖い!!

「てめぇの名前はカス鮫からきいた」
「は、はあ…」
「フリーの殺し屋だったらしいな」
「はい」
「今日からはヴァリアーの幹部兼使用人として、ここで働け「あっはい、……ってうえぇ!?」

よくわからないまま、はいと返事をしてしまったけれどどういうこと?


「不思議な力を持ってるみてぇだし、使えそうだからな」
「え、あの…」
「ボスはお前を幹部にいれてやったのだ!感謝しろ!」


いきなり首をつっこんできたのはボスの近くにたっている変なおじさん…。


「ぶはっ、気に入ったぜ」


わ、笑った…。きっとあたしの心内の呟きを読んだのとか。あたしの能力に気に入って笑ったのかな…なんかかわった人だな。


「ししっボスが笑った」
「珍しいですねー、近々天気が荒れるかもですよー」


そんなに珍しいことなのかと思いつつ、あたしはヴァリアーの幹部兼メイドとなった。


「俺の名はザンザスだ。」
「俺はレヴィだ」
「アタシはルッスーリアよ〜!ルッス姐とよんでちょーだい」

どうやらボスの名はザンザス、その近くにいるちょっと変な人はレヴィ、クネクネしている人はルッス-リアというみたい。


「あたしは苗字名前といいます、これからよろしくお願いします。」


自分の名前を言いニコっと笑ってみせた。


「かわいい子ね〜、よろしくね、名前ちゃん」
「よ、妖艶だ…」
「フンっ」


別にあのヴァリアーに入れるなら、あたしに拒否という二文字はなかった。
自己紹介もちゃんとし任務や普通の日常生活が始まる、と思っていた。





( あの、この服は一体... )
(( メイド服だ ))
( みたらわかりますよ! )





( 何色スタート )




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