「よっと」












酔い、気を失った名前を自分の部屋に連れていき、そっとベッドに寝かした。






このまま一人にすると起きてから何やりだすか全く予想がつかないため、そばに居ることにした俺、は幸せそうに眠る名前をみつめる。






「ごめんな、間違えてあんな濃いお酒、飲ませて」
「ーん…」
「っ!!」






寝ていて聞こえてるはずがないのに頷いて反応するから驚いてしまった…




起きてるか疑ったけれど再びすやすやと眠りについた。






「びっくりさせんじゃねーよ」「……」
それにしても、こいつの髪の毛、やけにツヤツヤしてんなぁ…



俺は無意識に名前の髪を触れていたらしい…




王子が何やってんだか…






自分自身に呆れた俺は退屈さを感じてきたため、名前の隣で横になることにした

















「幸せそうに眠ってやんの」






そう言って名前と向かい合う形で横になっていたら、ゆっくり閉じていた瞼が開き、トロンとした目で見てきたため、俺のことがハッキリ理解するまでに体勢を変えようとしたら、名前の手が頭に回ってきた。






「何だよおま、」










次の瞬間、頭にある手に力が入り俺の唇と柔らかいものが触れ合った。








「は…?」
「べるぅー、だぁいしゅき…えへへ」










今何て言った??






自分に問い掛けるものの、思考が全然追いついてないため、俺は名前の手を振りはらいベッドから降りた。






「どこいくの〜?」
「う、うるせぇ!!お前、どうせ酔ってんだろ!早く寝て酔いを覚ませ!」
「……」










そういえば、何事もなかったように名前は眠りについた。






俺は名前の酔いがさめるまで、部屋の椅子に座って待つことにした。












告白が本気ということを微かに信じながら……

















( 堕ちた日 )






酔っている名前様。




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