ボスは酔っているのか知らないけど、今の状態で人の膝上は恥ずかしかったし、フランにはばれちゃってるし…
「どうしたんだよ」
「あ、ベル」
楽しかった反面、疲れもでてるあたしは庭園にある白い椅子に座っていたところに、先程、どこかに行ったベルが再び現れた。
「なんか疲れちゃってさ」
「ふーん」
関心がなさそうに言うと隣に腰を下ろしてきてグラスを差し出してきた
「はい」
「何、これ」
「冷水、案外すっきりするから飲んでみ?」
「ありがとう」
あたしはベルからグラスを受け取り、ゴクゴクと飲んでいく。やっぱり疲れているときは冷水に限る…
ん、なんだろう、冷水にしては味があってちょっと違う気がする…
なんてことを考えていたら気分がふわふわしてきて視界がぼやぼやしてきた。視力、悪くなったのかな…
そんなことを感じたのを最後にあたしは気を失った
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隣でゴクゴクと飲んでいくのを見て俺も自分のために用意した飲み物を飲みはじめた。
ん……?
確かにいつもよりキツイお酒を用意したはずなのに水に近い飲み物に感じた、寧ろこれ…水じゃね??
そう考えていると、肩に重みを感じたためみてみれば、顔を少し赤くし身体が温かい名前が寄り掛かって寝ているというよりか気を失っているようだ
俺は名前が手にしたグラスをとり確認してみればやっぱりそうだった。
「ししっ、やっちまったぜ…」
予想は的中し自分に用意したはずの濃いお酒を、間違えて名前に飲ませてしまったようだ。名前がお酒を苦手かどうかは知らなかったけど、こんな状態になってしまったからきっと弱いんだと思う。
疲れているようだし、名前を王子らしくお姫様だっこをして、俺の部屋に連れていくことにした。
( ジャック )