「そうだ、花火をしよう」




ボスとレウ゛ィを除く、隊員と談話室で会話をしているところにレウ゛ィが入ってきて言い放った言葉。


そのキャッチフレーズというかなんというか...どこかで聞いたことあるような…






「まぁ!久しぶりに聞く響き!」
「花火、だとぉ??」
「そうだ、ボスが日頃の任務の疲れを癒すために提案なされた」
「ぼ、ボスが?!それ、ちょっと色々起きないか心配なんだけど…」
「名前も案外毒舌ですねー」
「フランに言われたくないわ!!」
「この市販の線香花火セットで今夜実行するとのことだ」






レウ゛ィが大きな花火セットを前に出してきた。それにしても何本入ってるんだろうか、何人分なんだろうかというくらい花火が入っている。これまで過ごしてきた環境のせいか、線香花火なんかやったことないし、楽しみになってきた。






「普通すぎてつまんなさそうだから王子パース」
「俺もやらねぇからなぁ」
「同じくミーもですー」
「んもぅ!そんなこと言わずに折角だしやりましょうよ」






ルッスの言う通りだよ、みんなノリが悪すぎる。花火なんてできる時期、普通に考えたら1回しかないんだよね…??






「おい、貴様ら」






なんだろう、レウ゛ィに呼ばれたから嫌でもレウ゛ィの近くに行こうとしたらあたしとルッスは省かれた。なんだよ、折角嫌々近づいてやったのに…あたしはいいとしてなぜルッスも仲間外れなんだろう。まぁいいか、ルッスと話が終わるのを待ってよう








***








「何だぁ、わざわざ名前を省いて集めやがってよぉ」
「つまんない話題だったらお前、サボテンにすっからな」
「ミーは今度街中で大声で"変態雷親父"って叫びますからー」
「浴衣だ」
「「「は…??」」」
「ボスの要望でメイドの力をかりて、名前のやつに浴衣を着てもらうことになっている」
「ミーが予想するにはそれってつまりー」
「そういうとだ」
「たまにはレウ゛ィもいいこと考えつくじゃん、ししっ」
「何となく伝わったけどよぉ…名前、すんなりと従うのかぁ?」
「心配いらねーよ、名前ならうまくいくって。それより隊長、顔赤くなってるし」
「やましいこと考えてるんでしょうねー、きっと」
「う"お"ぉぉい!!べ、別に俺は考えてねぇからなぁ!!」
「結論、全員参加でいいな」
「ししっ、夜が楽しみ♪」
「ミー達も浴衣なのが微妙ですけどー、まぁ我慢しますー」
















( 見たいのと収めたいの )




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -