「(コンプレックスにふれられて怒っちゃって気まずくしちゃったよー…また...)」




コンプレックスにふれるベルが悪い!と思いたいけど、ふれられる度にこうやって暴言吐いて逃げ出すのも子供っぽいよね、と語りかけるように考えながらあたしは下着を身につけていく



「(あたしってほんとバカだな…)」






ガチャッ






「っ!!」






ノック音はなく扉が開く音がしたため、下着姿のあたしは急いでズボンを履き、パジャマのボタンをしめていった




「失礼しますー、あ」
「ノックぐらいしようよ…」
「着替え中でしたー?急がせたみたいですねーすみませんー」
「あ、うん、別にいいよ」




ノックなしに入ってきたのはエメラルドグリーンの髪をもったフランだった。
そういえばフランとお風呂前に襲うとかそういう話をしてたんだっけ…
思い出したら急にボッと顔が熱くなった




「そういえばフラン、何でスクアーロとベルにあたしがお風呂入ってるってこと言わなかったの??」
「あ」
「あ、じゃないよ!!ほんとスクアーロとは気まずくなったしベルとは…」
「その様子だとベル先輩と何かあったんですねー、ミーでよければ聞きますよー」





そういうとフランはあたしが座っているベッドに腰掛け、隣にきてくれた




フランって優しいのかな?って思ったのは内緒




あたしはフランにベルとのこととかコンプレックスのこととか嫌なこととかを打ち明けた




今まで一人だったからっていうのもあってか自分のことを人に話したのは初めてかもしれない







( コンプレックスと優しさ )





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