この時期は非情にかわりやすい天気の日が多い。今日はその日だ。
雨ってジトジトしてて湿気は多くて髪の毛まとまらないし、夏は蒸し暑くなるし冬なんかは寒さ倍増で雨なんて…嫌い。












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キーンコーン




6限が終わるチャイムが鳴りあたしは帰る用意がまわりよりいち早くできたし、テスト勉強期間でもあるから早く帰ることにし教室をあとにした




「え、何…雨降ってんじゃん」



朝、携帯で確認したら傘マークなんて一つもなかった気がしたけれど、友達とわいわい帰ろうとしている他の生徒は折りたたみ傘という便利なものを鞄から出す様子をうかがえた。


携帯をとりだし天気を確認してみると小さく『最近の天気はかわりやすいので折りたたみ傘を用意すると安心』と記されていて自分の見落としかとわかるとこんな自分が嫌になりテンションが下がる






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とりあえず小雨だし大丈夫と思いあたしは少し早歩きでいつも通る商店街を歩いていた






ゴロゴロッ




「(!!?)」




いきなり大きな音が空から鳴り少しするとピカッという光とともに雨が強くなった




「えぇ!!ちょっとー!!!」




あたしは鞄を頭の上で持ちシャッターの閉まった屋根のあるお店の前で雨宿りをすることにした






制服の袖は濡れて肌にくっついて気持ち悪いし雨はやむ様子もないとため息をついているところに一人の男子が同じ屋根にはいってきた




「急な雨ってミーつくづく運悪いですーってどうもー」








水に濡れてやってきた貴方は美しく、だけど何故かカエルの帽子をかぶってました










( カエルを一匹、みつけました )






紫織









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