いろはにほへと | ナノ
彼の声高な宣言

子猫ちゃーん、とか気色悪い声だして走っていったアゴ、じゃなかった先生にもちろん勝呂も切れるわけで、その流れで怒りは奥村に、そんでまたいつものが始まった。もういい加減にしてくれよ。俺のライフはもうゼロだよ。
どうやら勝呂がリーパーにタッチできたら勝ちという、なんともくだらない話を持ち出したらしい。。ちなみに俺は今朴さんの隣に座ってる。もうなんか、あの、阿呆らしくて見てられないっつーか、恥ずかしいっつーか、まあ、部外者決め込んでます。


「あんたあいつらの友達なんでしょ、止めてきたらどうなのよ」

「神木さん無茶言うなぁ。俺が勝呂に勝てると思っとん?無理や」



「なんで戦わん……悔しくないんか!!!」


勝呂の大声に朴さんがびくってなっとった。ちらっと見えた奥村の表情がなんとも複雑な感じで、なんつーか、もやもやした。勝呂は競技場に滑って降りていってしまったし。廉造と子猫丸が必死に止めてるが、勝呂は戻らない。


気持ちは分かるけど、命の賭け時を間違ってるよ勝呂。どんなものお前が抱えてるか俺は知らんけど、今は絶対違う。


「俺は、サタンを倒す!!」


勝呂の宣言に、俺の隣のとなりにいた神木さんが笑った。いや何笑っとん!今それはいけんよ!朴さんが止めにはいってるけど、それでも笑い続ける神木さんに、勝呂が揺らいだ。


「あっ」
「あほっ!!」


ジャージの下に仕込んでたホルスターから銃を取りだし構える。勝呂を食おうとしたリーパーに狙いを定めて撃とうとしたとき、横で奥村が飛び降りた。ちょ、行くなよお前まで!なんでうちのクラス阿呆ばっかなん!?ああ奥村そこに着地したらリーパーと被って俺撃てんて!


「奥村そこどけ!!」


俺が叫んだ瞬間、奥村が食われた。
やばいやばい!あれ、蛙って歯あったっけ!?奥村やばいよな!?血?血ぃでる!?つかあいつ生きとん!?


「きゃああ!」


思わず嫌な光景が頭を過って、目を瞑った。




「いいか?よーく聞け!」


でも、すぐに奥村の声が聞こえて目を恐る恐る開けると、大人しくお座りしとるリーパーの横で、奥村がしゃがみこんでる勝呂にめっちゃ啖呵切っとった。


「サタン倒すのはこの俺だ!!!」




うちのクラスには大物が二人も居るらしいです。


 


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