いろはにほへと | ナノ
俺の人生論



"人生は電光朝露のゆめまぼろしの間の楽しみぞかし"とは昔の人もうまく言ったものだ。あれ、人生だっけ、人間だっけ?まあ、どっちでもいいか。

とりあえず、俺がこの言葉に感銘を受けたのは小学五年生のときだった。
その言葉はどんな先生の説教より俺の心にするする入ってきて、それ以降俺はその言葉を胸に生きてきた。
ゆめまぼろしの間の楽しみなら、色々やってみないと損だし。


俺の家は華道の名門だが、同時に祓魔の仕事も兼ねていて、俺は小さい頃から祓魔学を学ばされてきた。俺を育ててくれたじいちゃんは、別にあの塾に入らなくても祓魔師にはなれると言っていたけど、やっぱ人生はゆめまぼろしの間だけだから、何事も経験しとくべきだと思って東京に来た。


前置きが長くなりましたが、とりあえず、新しい塾生活一発目、入りまーす。


「失礼しまぁーす……」


やけにファンシーな格好をした理事長に貰った鍵で塾に行って、恐々教室に入る。中にはまだ誰もいなかった。あれ、俺が一番乗りか。
真ん中の机の後ろらへんに荷物を下ろして座る。ドキドキドキドキ、どんな人がくるんだろうか。仲良くできりやいいなー。



それからなんか色々来て、俺の新しい生活は始まった。




はじまりました。

 


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