lazy boy | ナノ
御史台の日常その1





「長官、改名してください」
「…………」
「あああ!ヤメテっ!俺の机に無言で書類置くのやめてください!!」
「貴様がわけのわからんことを言うからだろうが阿呆。鳥頭か」
「だって、こうき、って被ってるんですもん!ややこしいじゃないですかっ」
「ならば貴様が変えればいいだろう。鳥 鳥頭」
「……、長官、ダサいっす。……、ああ!仕事がふえていくぅぅうう!」
「貴様は、どうしようもないほど鳥だな。副官の座はそろそろ清雅に譲るとするか」
「ゆずりません」
「ほう?」
「清雅なんかにゆずりませんよ、あいつはまだ甘い。それに、俺は、まだ落ちるわけにはいかないんですよ」
「ずいぶんでかい口を叩くようになったな、鳥のくせに」
「鳥じゃないですし。……、いつか、あんたも喰ってやりますよ、長官。楽しみにしといてくださいね」
「寝言は寝てから言うものだ。それに、百億年早いわ」
「あぁっ!だから俺の机に置かないでくださいって!」
「阿呆、すべてお前の分だ」







「清雅」
「なんだよ」
「副官って、あんな野心家な人だったの」
「あぁ、喰ってやる発言か。あの人は、上に行くことしか考えてないからな」
「それでも、長官相手に喰うって……」
「お前なんか、あの人に逆らったらすぐに喰われるぞ。まあ、お前は俺が蹴落とすけどな」
「蹴落とされるわけないじゃない!寝言は寝てから言いなさいよねタカビー清雅!」





御史台の日常その1

 


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -