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はじめてのおつかい3



はじめてのおつかいパロ
やっぱり柔造キャラ崩壊
これにておしまい!





「真子義姉さん、こんにちはー」
「あ、金造くん、ごめんね呼び出しちゃって」
「遅い金造!咲のピンチなんやから電話して三分で来い!」
「そりゃむちゃや柔兄!」


真子が電話してから五分くらい経って金造が来た。へらへら来よった金造を蹴飛ばす。咲はさっきから一歩も動かず、道のはしっこの地面でお絵かきをはじめとった。鼻歌がかいらしい。


「で、俺は何すればええの?」
「うまく咲を元の道に戻したってくれ。あくまでも戻すだけやぞ?お前が出張所まで連れてったらあかんえ?」
「そうなん?戻すだけな、わかった。お礼は新しいティーシャツなー」


そう行って金造は手をひらひら振って咲のところに歩いていった。そう、これは咲のお使いや。最後まで案内してやったらそれは咲のためにならん。だから俺も真子もここでこうして待っとるのに金造は


「ええなー金造。俺も咲んとこ行きたい」
「だめですって柔造さん」


金造は咲と一言二言話して、そのまま向こうに行ってしまった。どうやら咲は道が分かったらしく、こちらに引き返してくる。やば、見つかる。


「柔造さん隠れて!」
「お、おん!」


電柱に二人でぴったり張り付く。ばれませんように!そう思うけど、何かすごく視線を感じる。真子とアイコンタクトでやばい、やばいと言い合うが、今顔を出すわけにはいかない。あー、どないしよ。
そんなこと思ってたら、ポン、俺の脚に何かが当たった。


「ぱぱ、まま、何してるん?」
「……しもた」
「あー……やっちゃいましたね」
「あんな、咲な、みちまちがえちゃってん……。あそこでおえかきしとったらな、きんにーがきてな、みちおしえてくれたんよ。ごめんね?」


やっぱり金造と会っても、迷って不安だったのか咲は少し涙目になって俺のズボンと真子のスカートを握ってきた。真子は咲が泣き出す前にひょいと咲を抱きかかえて、あやしだした。


「大丈夫よー。咲ちゃん頑張ったねぇ。こんなところまで来れたんやぁ!」
「う、ん。咲、がんば、った!」
「よしよし、咲ちゃんはすごいなぁ。ぱぱもすごい言うてくれるよ!」


真子はそう言って俺に咲を渡した。咲は俺の首筋にしっかり捕まっとる。お父への弁当は真子が持っていて、もうこれは三人で行くしかないな!あー残念やなー咲のはじめてのお使いがパーになってもうた。え?喜んでへんよ?まあ確かに、ラッキーとは思ってるけどな。


「咲はすごいなー。ぱぱ自慢の娘や!」
「へへへー」



結局三人で弁当持って行きました。


はじめてのおつかい3


(お前ら……、咲のはじめてのお使いやなかったんか)(いやあ、偶然や偶然)(おじーちゃーん!だっこー!)(途中で咲が迷っちゃって)(金造に迎えに行かしてな)(え、なんでぱぱまましっとん?)((!?))





 


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