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彼女
世で言うクーデレ?とは、俺の彼女のこと言うんだと思うんです。
今日は彼女の機嫌がよかったらしく、珍しく俺の誘いを了承してくれた。
とりあえず俺の部屋に彼女を案内して俺は飲み物を取りに部屋を出た。
戻ってきたときは、そりゃもうえらいびつくりした。
「お茶でええよな、って何してんねん!!」
「いや、読書やんか」
「見たらわかるわ!何を読んでんねんて!」
「志摩のエロ本やろ、見て分かりや」
「なんでそないノーリアクション!?つか、人の部屋勝手に探るなや……」
「探ってへんし。ジャンプ読ましてもらおー思ってん。したら、こないなもん挟まっとるやんか。まさかジャンプの間に挟まっとるとは思わんやん。隠し場所ベタ過ぎんのや阿呆」
「ちょ、言葉が辛辣」
「志摩は巨乳のオネエサンが好みなんやなー」
「ちょお、志摩って!なんで名前で呼んでくれへんの!?」
「うっさいわど阿呆。こないな本ばっか読みよって、しかも好み分かりやすすぎや。……、悪かったな巨乳でもオネエサンでものぉて」
「……、あれ、なんや、やきもちか?」
「ばっ!誰がやねん!自意識過剰もええ加減にしぃや!」
「顔真っ赤で言われてもなー、説得力皆無やえ?……あかんて、かいらしなぁ」
ぎゅう
「そんな本、何百冊あったってお前一人には勝てへんよ」
「あ、あたりまえやんか阿呆」
そう言って俺の背中に回した手に力を入れて、まるでしがみつくかのように俺に抱きつく彼女が愛しゅーて愛しゅーて、そのリンゴのような頬に口付けを落とした。
リンゴ色の彼女