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「長ぁぁぁあああああ!今日こそ是非私めにぃいいいい!!」


凄い勢いで逃げる俺様を、これまた物凄い勢いで追いかけてくる真子。待て待て、俺様が追いつかれるわけないでしょ。でも確実に真子と俺様との距離は近づいている。
俺様これでも忍隊の長!ちょっと頑張って自分!
ちなみに、なんで俺様が追いかけられてるかと言えば、真子が俺様の顔の模様を書きたいとか言ってきたからだ。全力で断ったけどね。俺様、人に顔触られるのきらーい。


とか何とか考えていたら、腰に結構な衝撃が走った。どうやら真子に捕まえられたらしい。え、嘘でしょ。


「えぇ!?はやくない真子!?」
「ふっふっふ、愛とやらの力です長。さあ観念して私に書かせてください!」
「うわっ、来るなって!やめなさいその手の動き!わきわきしないの!」


真子は手をわきわき動かしながら俺様に近づいてきた。ああああ俺様襲われる。貞操の危機?あ、いや、俺様別に童貞じゃないけどね。
どこからか筆を取り出してきた。ご丁寧に俺様がいつも使っている色が付いた墨までつけて。


「さぁさぁさぁ!!往生際が悪いですよ長!」


真子の華奢な手が俺様の顔を掴んだ。もう諦めよう。


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