log | ナノ 混沌
「教え子たちは元気?」
「あぁ、元気だよ」
布団の中での他愛ない会話。
いつもは冷たい彼の体温が、少し火照っていることが嬉しい。
素肌から伝わる温もりが気持ちよくて、鍛えられた胸板にすり寄った。
「でも…」
「?」
そう言って彼は私の頭を抱いた。
サスケが、少し危ない。
とても小さな声で呟いて、私を抱く腕に力を入れた。
私は彼の背中をあやすように軽く叩いてあげる。
「危なくなっても、」
「…」
あのこは1人じゃないから大丈夫よ。
何度も何度も、安心させるように背中を叩く。
腕に込められていた力が抜け、彼はゆっくり息を吐いた。
それが首に当たって、くすぐったさから身をよじれば、面白がって耳に息を吹きかけられた。
「っ!」
「はは、感じた?」
「ちがっ!」
私は彼の腕から逃げようとしたが、逆に抱き寄せらた。
そんなやりとりがいくらか続いて、最終的には押さえつけられてしまった。
「はい、俺の勝ちね」
「もう、」
「ありがとう」
唇に柔らかい感触。
触れるだけの優しいキスに、愛しさがこみ上げてくる。
「どういたしまして」
混沌