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67号は反抗期
「三途の川が干からびてもずっと一緒ですよ、センパイ」
ゾンビマンと同じく進化の家から生まれた不老不死の女の子。
彼女が67号なので66号のゾンビマンを先輩と呼んでいるがそこに大した敬意は無い。
見てくれが女子高生ぐらいのため、本人が好んでセーラー服を着用する。が、会うたびにゾンビマンに「年齢を考えろ」と言われるためその度に頭を吹き飛ばしている。
もともとは66号のバックアップのために造られた存在。そのため自分はあくまでも代用品であるというコンプレックスや劣等感に苛まれている。
それも関係してゾンビマンに対する態度はツンツン。嫌いなわけじゃないけど、好きというには心の整理がつかない。愛憎入り混じった思い。
頭とかなでなでされると嬉しいような、気恥ずかしいような、うっとうしいような。
対してゾンビマンからすると67号は『反抗期真っ只中の妹』
「はぁ?センパイのことなんかだいっきらいですけど!」とか言いつつ何かとちょっかいをかけてくる妹分が割と可愛い。
けどそれを言うと照れ隠しに殺しにかかってくるのであんまり言わない。
でも素直になったらなったで怖いのでそのままでいてほしい気がする。
そんな感じでお互いにそれなりに複雑な感情を抱いているが、お互いに「自分の本質的な苦悩や悲哀を理解できるのはあいつしかいない」と思ってる。
67号自身はジーナス博士にそんなに恨みはない。この世に生み出してくれた親のような存在かなーとは思いつつも、繰り返された血反吐を吐くような人体実験の苦い思い出もあるため手放しで感謝はできない。
たこ焼き屋になってからはちょいちょい遊びに行く。けどぶっちゃけタコよりイカ派。
イカ焼きを商品化しないかなーと期待しつつ待っている。
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