▼8月××××χ×χ×日の
2012/09/06 13:56
病んではないですが微妙な死ねたと何だかカゲロウチック
ホームから突き落とされた瞬間、光が見えた
走馬灯も2人の顔も見えないまま全てが黒に塗り潰された
サヨナラも、言えないなんて
「―――…」
「目覚めた。オハヨウ、××χ×χ」
「…あなたは誰?」
ベッドで眠る私の隣に誰かがいる
確かに顔を見ているのに靄がかかったようで判別できない
言葉だってまるで暗号化された英数字の羅列
断片的には聞き取れた
「ぐるぐるχχ×χ×、希望Xχ×××χ眠れる、××χ、…オヤスミ」
「ええ、おやすみなさい」
私の瞼に掌が覆い被さる
隙間から見えたのはとても眠たそうに微笑む、アレは、私…?
「おやすみなさい、私。あなたは生きて、そう、よい子だから戻って、泣いて笑って怒りなさい。それが、唯一の希望」
「さあ、戻してあげて。ありがとう私の最期の願いを叶えてくれて」
「私も眠るね。大丈夫、私は向こうでヒトリじゃないから。あなたがいるの、待ってくれてる。だから、」
医務室のベッド
額が痛んで眉を寄せた
カーテンの向こうから2人の声がするので開いた
「あっ起きた!怪我平気?たんこぶ痛そう」
「たんこぶですか」
「ホームで転倒された際工具か床で打たれたのでしょう。そのまま目覚めないから心配いたしました」
「ちゃんと冷やさないとね」
「はい」
そっか、コケたんだ
ズキッと痛んだのは額じゃない気がした
冷やして仕事場に戻って、さあいつもどおり
「今度は守りきるよ」
「貴女様を独りきりになど、絶対に」
ばかね、独りじゃないと、誰かが笑った
カゲロウデイズな話って幸せにならないんでしょうか
向こうではノボクダはもう居なくて、独りきりの彼女が望む「希望」を魅せるため死にかけた彼女を連れてきた
少しだけ捻れた世界は少しだけ作用して、ノボクダだけが何かを知って動いてる
彼女が望んだのは「幸せ」じゃない
「幸せ」はもう持っているから要らないということに、彼らはいつ気付くのでしょう
きっと気付くまで永遠に彼女を守り彼女の「希望」を裏切り彼女を残して消えていく
ぼくの夏休みバグを妹がやってて泣きそうになった
ホラー怖いです!無理です!
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