▼きらきらきら
2012/09/06 04:41


クダリさん相手



君が、お星様になる

馬鹿げたことだと皆が笑う
だからぼくも笑う
そしたら皆ぼくを笑う

笑って、笑って、笑って

気持ち悪いと言われても笑う
笑ったら笑ってくれる
そのはずなのに、いつしかノボリは笑わなくなった
ノボリはきっと、お星様になったんだ

誰もぼくを、照らせない


「見えない星があるって知ってますか」

「昼間にも月はずっとあるんですよ」

「太陽も此処にはないだけで、世界のどこかを照らしています」

「クダリさん、」


ねえ、ぼくが笑ってるから
君も笑ってくれるよね


「寒いから早く帰りましょう」


いつのまに外は雨が降ったんだろう
ぽたりぽたりと君の瞳に落ちていって、ほら、


「君は流れ星だったんだ」


だってぼくのお願い叶えてくれた
(ノボリがまた、笑ってくれるんだ!)







いっつも笑顔のクダリが、何を言われても笑顔のクダリが、ほんの少し入り込まれただけで泣いてしまうと可愛い
クダリの笑顔は大人の顔
本当に子供なのは取り繕った内側のクダリ君





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