10年後
「ねぇ、なまえ」
「なんですか？」
「君、そろそろ三十路でしょ」
「……失礼ですね！まだ24ですよ！」
「ふーん」
「女性に年齢の話するなんてなんて」
「出遅れないようにしなよ」
「……は？」
「君を嫁に迎える人間なんかいないだろうしね」
「本当に失礼ですね！」
「まぁ、その方がいいけど」
「雲雀さんの嫁になる人もいないでしょうけどね！！」
「僕の嫁ならいるよ」
「え……？本当ですか？」
「うん」
「物好きな人もいたんですね、おめでとうございます！」
「なまえ」
「なんですか？」
「だから、なまえ」
「はぁ？」
「なまえが僕の嫁なんだよ」
「はぁ！？」
「僕に貰われて良かったね」
「ふざけてるんですか！絶対に嫌です！！」
「もうドレスも式場も決めてるから」
「って、聞けぇぇえ！！」