短編 | ナノ 私には秘密がある。
「今から各委員を決めるぞー」
担任の声に私は少しだけドキドキとした。
今年こそ、今年こそはあの委員会に入りたい。
「まずは、学級委員からだ」
立候補する人、推薦する人。そうして各委員は決まっていく。
私の入りたい所は今の所一人だけしか決まってない。
「次、風紀委員」
来た。
いつも恥ずかしくて挙げれないけど、今年でもう2年だ。あと1年と少ししかない。
少しでも雲雀さんに近付きたい。
そう思って私は勇気を振り絞り手を挙げた。
「風紀委員はみょうじで決まりだな。」
担任の言葉にホッとため息をつく。
周りの誰もが私と同じようにホッとしている。きっと風紀委員にならずに済んだからだろう。
「風紀委員は放課後に職員室に来てくれ。
以上でHRを終了する」
丁度、終了のチャイムがなった。
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