短編 | ナノ
苦しさを感じて目を開くと、視界には見覚えのない景色が広がった。
しかもなんだか温かい……頭部に、背中に、足に違和感もある。

もう一度目を閉じると、さっきよりも鮮明に温かさを感じてしまいまた目を開けた。
寝起きだからかそこまで驚きはない、飛び起きたりする元気もない。

「やっと起きたの?」

上から聞こえた声と共に背中へ回された手に力が入ったのがわかる。

この人は一体……どうやって部屋に来たのかよりも、どうして私の布団で寝てるのかを聞かずにはいられなかった。

「どうしてここで寝てるんですか、雲雀さん」

雲雀さんはクスリと笑った。





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