短編 | ナノ 「ずっと、ずっと好きでした!!」
私の声に立ち止まる人、振り返る人、反応は違うけどみんなの顔は驚きに満ちていた。
ふふん、なんて得意気に一人ニヤニヤする。
屋上だからこそ出来ること。
全校生徒にわかるように大きな声で告白、明日には学校中の噂になっていること間違いない!
こんな大掛かりなイタズラを出来るのは並盛中で私だけに違いない。
「ふーん」
笑いを堪えて明日の妄想をしている私の頭上から小さな声が聞こえた。
慌てて振り返ってみるとそこには雲雀恭弥がいた。
「あ、ああええあああ」
「みょうじが僕のことをずっと……ね」
ニヤリと不気味に口を歪ませる雲雀恭弥に思わず後退りする。
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