短編 | ナノ
「みょうじ なまえ、今すぐ応接室に来るように」

校内放送が終わるよりも先に、私の周りにいた人達が一斉に距離を取った。
みんな毎回毎回飽きないのかなーなんて呑気に考えながら教室を出る。

私が呼び出されるのは違反してるわけじゃない、成績が悪いわけでもない、風紀委員長の彼女なんてもってのほか、じゃあどうして呼び出されるのか?

応接室の扉の前。
わざとらしく溜め息をついてからノックした。

「みょうじです」
「少し待って」

応接室に入ったことはない。入りたいとも思わないけど。
数秒待ってると扉が開き、中から風紀委員長が姿を表した。と同時に飛んでくる何か。

え、ちょっ!!
間一髪避けるが、それの何が面白いのかクスクスと笑う委員長。









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