短編 | ナノ そろそろ昼休みが終わるね、なんて言われて泣きそうになるのを堪えてお弁当を食べていたその時。
「みょうじ なまえ
今すぐ応接室に来るように」
突然、呼び出しの放送が鳴った。
友達と首を傾げながら、お弁当を片付けて応接室に向かう。
「なまえ、何したの?」
「え、なにもしてない……」
「ヒバリさんに呼ばれるってことは何かしたんじゃない?」
「校則違反、したのかな…?」
並中の誰もが知っている風紀委員長のヒバリさん。彼に呼び出されたのは初めてで、彼に会うのも初めての私は悪い意味でドキドキとしていた。
応接室の階まで来ると、友達が「また後で」と手を振ってくれた。それに振り返して応接室のドアを叩く。
「みょうじ なまえです」
「入って」
ゆっくりと応接室のドアを開けると、そこには並中の制服を着た彼がいた。
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