短編 | ナノ
売店につくも、もう夕方だからか品物がほとんどなくなっていた。
そういえば委員長は何を買ってきてって言ってたんだっけ……と聞いていないことに気付いた。

この時間だからか残っている物は菓子パンだけ。
うーん、どうしようか……そもそも文房具だったか食べ物だったかわかればいいんだけども、と頭をかかえた。

「これなんでどうだい?」

おばちゃんが指したのはチョコレートがかかっている美味しそうなパン。

「疲れている頭には甘いものだよ」
「甘い……」

優しく笑って「今なら半額だよ」なんて言われたら、買うしかないよね……。
私は自分の財布を出してパン二つ分のお金を払う。

やっぱり経費から出すなんて、出来ないよね。
なんて言い訳しながら応接室まで戻った。






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