短編 | ナノ
私の前まで来ると、委員長は楽しそうに笑う。

「君の動きは相変わらず面白いね」
「……そうですか」

ビビりなせいか反射神経のいい私は委員長に目をつけられた。
こうして呼び出されては暇つぶしの相手をさせられる。

用もないのに呼び出されるなんて、大きく溜め息をつこうとした瞬間。

「みょうじ」

いきなり腕を引かれた。
委員長の行動に開いた口が塞がない。え、え、思考回路が追い付かない私に委員長はまたクスクスと綺麗に笑いはじめる。

「……え、雲雀さん?」
「今度からはこうやって君をからかうのもいいね」

委員長の手が離れてから、私はへたり込んだ。










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