試しに標題の無いものも書いてみよう。
近年は只管に夏と冬の主張が激しい。冬が過ぎ、漸く外套が脱げる!と思った矢先に真夏日の様な気温になってしまう。日本の四季は二季になってしまったのではと錯覚するような日々だった。然し今年はなんとなく、春の陽気を感じると言うべきか、暑くも寒くもない穏やかで朗らかな日が存在する気がしている。地面を歩く蟻の一匹に気付いて目で追ってみたり、そうした小さな瞬間に春を感じるんだ。
今までも、一日一日に目を向ける事が出来なかっただけで、案外そうだったのかもしれない。慌ただしい日々の中でも一度立ち止まり、深呼吸をし、周りを緩りと眺めてみるのも大切だなと感じる。
……と、下書きに認めたのは一体何日前の事だろうか!早速多忙に呑まれているのが、よもや、よもやだ!