煌めきの皇宮-カイワン- | ナノ



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かつて星は、大地と共にあった


 ジラーチらが住んでいる星の都。夜空の最果てにあると言われているが、どんなに遠くでも覗ける望遠鏡でも確認は不可能。星たちの不思議な力のせいか、あるいはこことは次元が少し違うところにあるため。
 今となっては、星達は地上とはずっと離れたところ(天空)にいるが、遥か昔世界の生きものがひとつであった頃、または人と人ではないもの(ポケモン)に別れてしまった後も大地で暮らしていた。しかし、繰り返される負の争いの連鎖<嘆きの空-レクイエム->から逃れるため地上から離れたのであった。
 地上を離れるということは一族を決しての今世にまで響く決断だったが、哀しくも争いの火の粉はカイワンまで届き、空と地上との間で激しい闘いもあった。それ以降、星は大地への干渉を禁忌としている。千年に七日間だけ姿を現すのは、レクイエム時代に地上で失われた多くの命を弔うためにやってくるからである。いわゆる回忌。それ以外の理由で地上へ行くことは禁止されている。

ジラーチ達は地上が嫌いと言うわけではないです。むしろ大好き、魂のどこかで大地に惹かれています。元々は大地の子なので。だから夜空からそっと地上を見守っているのです。


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