2011/05/16 現パロ同級生久々知SS 女の子の名前は「松本 乱菊(まつもと らんぎく)」で固定 珍しく体調を崩した。 久々知が自身の不調に気付いたのは、2限目が終わってから。 友人たちに諭され、3限目が始まる前に保健室にやってきた。 保健室の教諭は、優等生の久々知を疑うことなくベッドに寝かせて休ませた。 本当は、体調不良の原因は寝不足なのだと、久々知自身はわかっていたのだが。休ませてもらえるのなら、と素直に眠りについた。 そうして、3限目が終わる頃、教諭は久々知の方を見ながら言った。 「久々知くん、少しの間席を外すけど…大丈夫かしら」 久々知は頷いて、広い保健室の中で再び眠りに着いた。 しかし、すぐに起こされることになる。 始業のチャイムが鳴って間もなく、保健室のドアを開ける音がした。 入って来たのはクラスメイトの松本乱菊だった。 彼女は保健教諭のいない保健室を見回すと、次いでベッドにやってきた。 薄いカーテンが開いて、久々知と目が合う。 「あれ、久々知?」 「松本か…」 二人は互いに目を丸くした。 久々知と乱菊は、同じクラスとはいえどほとんど喋ったことがない。 久々知の方が、基本的に決まった仲間としか話さないことが原因だが、真面目な久々知に対して、教師から不真面目のレッテルを貼られた乱菊はどうしても接点がない。 ゆえに、このような形でしかきちんと会話する機会はなかった。 「保健の先生は?」 開口一番、乱菊は尋ねた。 「用があって席を外してる」 「ふーん…じゃぁサボり放題だ」 「は?」 意味が理解できなかった久々知の前で、乱菊は上履きと靴下を脱ぐ。 そして久々知の隣にあるベッドに潜り込んだ。 「先生来たら、松本はお腹が痛いって言っておいて」 「お前な…それ嘘だろ」 「そうだけど。同じく仮病を使ってる久々知には言われたくない」 「なっ…」 久々知は唖然とした。 まさか、仮病(実際には寝不足だが)がばれるとは思っていなかった。 そんな久々知に、乱菊はくすくすと笑いながら顔を向ける。 「バレないと思った? こう見えて私、サボりの常習犯だから、他の人がサボりかそうじゃないかはすぐにわかっちゃうんだ」 久々知は感心よりも呆れて、ため息を吐いた。 「そんなこと、自慢にならないぞ。それに俺は松本と違って優等生やってきてるから、多少は融通が効く」 「うわ、ムカつく回答」 乱菊は少し唇を尖らせたが、何を思ったか、ベッドから起き上がり久々知の方へと移動する。 寝ている久々知のベッドに腰をかけ、顔を覗き込んだ。 「…何だよ」 「んーん、どうせサボりなら、私と遊ばない?」 「は?」 「こういうことしてさ」 ちゅ、と乱菊と久々知の唇が重なった。一瞬のことだった。 久々知は目を丸くして乱菊の顔を見上げる。 「へぇ、優等生でもそんな顔するんだ」 その一言で我に返った久々知は、乱菊の体を引っ張り込んで、ベッドに押し付けた。 「言っとくけど、できるのは勉強だけじゃないからな」 「ふぅん?」 信じきっていない乱菊の表情。 久々知は益々苛立って、強引に乱菊の制服を脱がせた。 乱暴に体のあちこちに触れながら唇を落とせば、次第に乱菊の口から甘い声が漏れる。 「んっ…やん、久々知…」 「っは…」 胸の先端を意地悪く摘んでやれば、乱菊の腰は揺れるばかり。 ねっとりとした舌使いで好きなところを蹂躙し、スカートの中に手を入れた。 入口は既に湿っていて、少し指を出し入れしてやれば、あっという間に解れた。 気をやりそうな乱菊の足を抱えて挿入しようとした時、乱菊が突然待ったをかけた。 「何だよ…」 久々知としては、これからという時に止められて面白くない。 しかし乱菊は久々知の体を押しのけると、今度は自分が上になって久々知のそれを弄った。 「これ付けてくれないと…困るでしょ?」 と、乱菊がポケットから取り出したのはコンドーム。 久々知のを舐めながら、素早く取り付けた。かと思うとすぐに上に乗せられ、ぴったりと腰を引き寄せられる。 「あ…うん、あぁ…はっ…」 乱菊はすんなりと久々知を受け入れた。 それを見て、久々知はすぐに下から突き動かす。 「あっ! あん、や…っ」 「声出すなよ。見付かる」 「そう…ね、バレないように、しなきゃ…んっ」 乱菊は声を漏らさぬように必死になりながら、体は久々知に委ねた。 声を我慢する乱菊の様子は普通より情欲的で、またこの状況に久々知自身興奮していた。 しばらくは乱菊を上に乗せていたが、やがて久々知が上になり、大きな胸を揺らしながらよがる乱菊を一度だけイカせた。 その後間もなく、久々知も乱菊の中に精を放つ。 今までにないスリルと興奮が、一気に開放された瞬間だった。 事を終えた後、乱菊が着替えているとふいにこんなことを言った。 「やっぱり、こっちの勉強はまだまだだね」 「は?」 「だって、彼なら2回は私をイカせられるもん」 そんなことを聞かされたって、意味のないことだと久々知は思った。 それよりも、 「お前、彼氏いたの?」 「うん」 「誰」 「食満せんぱい」 乱菊の答えに、久々知はただただ驚くばかりだった。 そんな久々知に口付けを落とし、乱菊は無邪気に笑う。 「せんぱいには秘密にしといてあげる」 そして、何事もなかったように保健室を後にしたのだった。 残された久々知は、まじかよ…と頭を抱え、うっかりキスマークを付けてしまったかどうかを、悩むことになった。 ※※※※※※※※※※ ツイッターでててこちゃんに元気とやる気をもらって取り組んでみた。 当初は短編の予定だったけど、あっさり書きすぎて文字数がね…なかったので、日記に載せました。 再録の時にはもうちょっと何とかします。でも、書けて満足(^O^) |