2010/10/16 いいえ、あなたはもう死にましたよ
夢の世界へ…



地雷 夢暴露バトン


地雷です。

見てしまった人は、最近寝てるときに見た夢で印象的だったものをこと細かに説明してください。
(曖昧だったり途中で終わってしまった夢な場合は好きに脚色しても構いません)

タイトルはその夢で印象的だったセリフにしてください。


それでは、夢の世界へ…
Let's GO!!


最近の、と指定が入ってますが、正直最近みた夢でそこまで印象的なものはなかったので…
それよりももう何年も忘れられない、特別な夢を晒すことにします。
まぁ例によって小説風です(その方が書きやすい、カンリちゃんもそうしていたので)




その日私はどういう訳か、10年後の未来にいた。やってきた経緯はよく覚えていない。しかし、見慣れた外の景色や、すぐ近くにある公園の様子が、確かに今とは若干違った。
私は公園から徒歩1分もかからない自宅に向かった。すると、自宅があった場所は、火事があったのか、黒焦げになり、すっかりとその姿を変えていた。
うちはまだ築5年も経っていなかったが、木造建築だった為、焼ければほとんど木しか残らない。私は焼けてなくなった自宅を呆然と見上げ、これからどうしようかと考えた。
家族はどうしたんだろう。心配になって、公園に戻る。と、ちょうど道路ですれ違った人に、私は話しかけた。

「あの、私のことを知っていますか?」

話しかけた人――どこかのおばさんは、一瞬目をきょとんとした後、答えた。

「いいえ、あなたはもう死にましたよ」
「死んだ?」
「10年後の未来に、あなたはいません」
「え…それ、本当ですか」

私は動揺して、10年後の世界には自分が生きていないことを知り、言葉を失った。
するとおばさんは、こんなことを言ったのだ。

「あなたが目を覚ました後、忘れないよう、私が伝えておきましょうか?」
「え…あ、じゃぁお願いします」
「わかりました」

その後、公園で何かした後、私の夢は途切れる。
朝、起きてから珍しく夢の内容をしっかり覚えていた。というか、妙に頭の中に残っていた。10年後の未来に自分はもうこの世にいないと言われたことまで、はっきりと。
そう、私は‘覚えていた’のだ。

「まさかね…」

あのおばさんが、本当に私が忘れないように、伝えてくれたのか。それはわからないけれど、私は確かにその内容を忘れず、覚えていたのだ。
もしかして、本当に私は…。

その夢を見たのが、高校生の時。学年までははっきりしてないけれど、あれからおそらく4、5年はもう経っている。
私はあの夢を思い出す度に、頭のどこかであの夢が真実で、そう遠くない未来、死を体験するのではないかと思っている。突拍子もない、ただの予感だけど、なんとなく、そんな気がしているのだ。

この話をした友人や家族は全く信じてなかったが、もし私があと4、5年の内に命を落とせば、それが真実となる。あのおばさんは本当に何者だったのだろう。まさか、死神の一種?今でもそれはわからない。

夢とはまこと、不思議なものである。


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