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1231 新年あけましておめでとうin本丸(シリーズ)
情緒不安定主
会話文
あけましておめでとうなのに新年あけてない













「歌仙くんこっちあがったよ!」


「あぁ、こっちもあと少し煮ればオッケーだ!」




12月31日午後18時…明日のおせちの仕込みと今日の年越しそばの支度で厨房が戦争である。




「ふぁいふぇんふぉうふぁふぁ」


「ふぉうふぁふぁ」




それを見ながら厨房の入口の陰に隠れてモグモグモグ…揚げたて海老天うまっ。やっぱ天ぷらは揚げたてに限るなぁ。




「あーうまかった。それより御手杵、大掃除は終わった?」


「終わったぞ。もう1匹とれるかな…」


「あ、俺も」




所狭しと並べられた料理の乗った皿にそっと手を伸ばして海老天のしっぽを掴む。ミッションクリア、海老天いただき。




「どうせ蜻蛉切がほとんどやったんだろ。日本号とか次郎の部屋で酒飲んでるの見たぞ」


「俺はちゃんと手伝ったぞ。じゃなきゃ晩飯抜きって言われたから」


「我慢できずに今つまみ食いしてるけどな」




2匹目の海老天を口に入れてしばしモグモグタイム。うみゃー。




「はー、しっかし今年ももう終わりかぁ。今年は色々あったなほんとに」


「ブラック企業退職したり?」


「リアルの話するのやめろ」




その話はひとまず置いといて…




「新しい男士が増えただろ?藤四郎とか薙刀とか日本号だって今年来たんだし。賑やかになったよなぁ」


「あんた審神者になって2年だっけ?俺には人間の感覚はわかんねえけどすごいんじゃねえの?」


「お、御手杵…!!」




普段よく考えたら褒められる事がなかった俺の心に染み渡る一言…無自覚だろうが関係ねえ!嬉しい!!




「御手杵…今年クリスマスプレゼントまだだったよな。何がほしい?今ならなんでも買っちゃうよ?」


「にんてんどおすいっち!」


「君たち、そこでなにしてるのかな…?」




ポン…と肩に置かれた手と寒気がするような声にビクーッ!!と体を震わせて御手杵と顔を見合わせる。そして恐る恐る振り返ると…エプロン姿の光忠が…笑顔で…




「忙しいって、見てわかるよね…?」


「「アーーーーー!!!!」」





















「む、どうした御手杵。年越しそばに海老の天麩羅が乗っていないではないか。燭台切殿が乗せ忘れたか?」


「いや、これはなんつーか…なぁ?」


「うん…気にしないで蜻蛉切…俺たちはこれでいいから…」


「??そうですか…」


「どうせつまみ食いして燭台切に見つかったんだろう」


「まんばちゃん何故それを…!」


「…仕方ない、俺のを1匹やる」


「まんばちゃん愛してる!!!!」


「あー!ずりい俺もー!」


「御手杵!つまみ食いはいかんと何度も言っただろう!」


「主さーん、ガ○使見るか○白見るかで大和守さんと加州さんが揉めてるー」


「え!?乱それほんと!?ちょっとまってて!」


「あるじぃ、あんたもこっち来なよー!」


「まって次郎さん今忙し酒くさっ!あとこれ去年もやらなかった!?」


「あ、にんてんどおすいっちよろしくな!」


「わかったから来年な!!」




去年より賑やかになった年越しで去年より騒がしく年越しした。




End