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0926 視えちゃう主
ワンピース









ヤバいもんが視える。それがみんなには見えないと気付いて早10年、俺は救世主を見つけた。




「…申し訳ありませんボルサリーノ大将。少し光っていただけますか?」


「おォ〜、またかァい?」




そういいながらピカッと光ってくれた我らが大将ボルサリーノ殿。眩しさに備えて瞑っていた目を開けるとそこにいた『もの』は消えて無くなっていた。




「ありがとうございます。お手数をお掛けしました」


「○○はなんで時々わっしを光らせるんだァい?」




あなたの横に首が反対にまわった男がいたからです、なんて口が裂けても言えません。
曖昧な笑顔で返すと仕事に戻る。ボルサリーノ大将のピカピカの実の能力で化け物が消えるとわかった時はそれはテンションが上がったものだ。俺の生活は一気に安泰へ。




「邪魔をするぞボルサリーノ」


「ひっ、」




当然現れたサカズキ大将に喉の奥で悲鳴を殺す。首のないものや焼け爛れたもの、そんなものをぞろぞろ引き連れたサカズキ大将を初めて見た時は卒倒しそうになった。以来なるべく接触を避けてきた。




「おォ〜サカズキ、どうしたんだァい?○○、お茶を頼むよォ」


「…はい」




さすがに今光ってくれなんて言えない…!
俺の生活、サカズキ大将だけを除けば概ね安泰なのだった。




End