「...僕、もう眠いんだ」

皆が寝静まって数刻経過した頃の話だ。
読みかけの本にしおりを挟んで枕元に置いて読書灯を消して寝ようとした頃だった。
ガチャリとノックも無しに僕の部屋に入って来る侵入者。

顔に僅かにかかった布団を捲り、僕の頬をなぞり、緩く閉まった唇をこじ開ける。
僕は眠いんだ、勘弁して欲しいと顔を少し背けると反対側の手で静止させる。


「ジュード」
「んん..」
「起きて、やろう」
「ん」

そんな曖昧な掛け合い、彼の、アルヴィンの手は僕に掛かっている布団を完全に剥いだ。
そして貸し出される肌着を一枚づつ脱がし、人差し指をペロリと舐めると後孔を攻め始めた。

「っ...いた..」
「久しぶりだから痛いのか?」
「...ん―っ!」

痛そうに、実際痛いのだから仕方のない事だけれど。
そう口走る僕を心配したのか、アルヴィンは僕の萎えている自身をパクリと口に入れた。

「んっく..っ」
「ジュード、ここ好きだよな」
「ひっうっ..」
「一回出しとくか」
「ひゃっ、ま っ て 」

アルヴィンは僕の言葉も聞かずに自身を舐め回し先端に歯を立てたり、吸ったり
僕自身を弄るだけ弄り、熱を持たせると自身を口から抜き出した。

「へ...っ、ア、ルヴィン?」
「待て って言われたし、もしかしてイきたかった?」
「ううう」
「じゃあ、舐めて。俺のも。」

熱が溜まる下半身、睡眠欲と性欲に同時に襲われた頭。
気づけばアルヴィンのベルトに手を掛けてアルヴィン自身を取り出していた。

「に、が」
「俺がいいって言うまでやれよ」
「ん...ふ..っ」
「もっと奥まで銜えろよ」
「んっ!!げほっ..うっ」
「あーあ、そんなむせるなよ」
「ア、..ルヴィンのせいでしょ..」

そうしてアルヴィン自身を銜えて、数分経過した頃。
「もういい」と僕の頭を掴み、膝裏を持ち上げ自身を後孔に当てた。

「もう、いれるの..?」
「いいだろ、それにジュードも早くイきたいんじゃないのか」

そう言って立ち上がる自身を指先で弄ばれ、悦んだ声が部屋に響く。
その声を聞いてアルヴィンは満足そうに腰を押し進めて行った。

「久しぶりだから狭いな」
「っ」
「ここだっけか、」
「ひゃっ」

そこをしつこく攻められたりしているうちに、快楽に昇る間隔が体中を襲う。
アルヴィンは悦ぶ僕を見て意地の悪い笑みを浮かべて僕の自身の根元を掴んだ。

「あ、アル...ヴィ...!!」
「っ...どうした、締め付けて」
「い、かせて...」
「俺はまだ堪能したいんだけど」
「ア...ル...ヴィ..ンっ」
「そんな物乞いしそうな目で見るなよ、」
「ア、アルヴィンが、誘ったんだから...イかせてよ..!」

そう懇願するとアルヴィンはまた意地の悪い笑みを浮かべて僕自身を掴んだまま律動を再開した。
そしてガンガンと前立腺を犯され、その反動でアルヴィン自身を締め付けた瞬間アルヴィンは手を離した。

「うっ...、」
「大量だな」
「アルヴィンの、アルヴィンのせいだから。」
「はいはい、悪いって」
「!!ア、アルヴィン、まだヤる気なの?!」
「まだ1回目だろ」
「僕、..嫌だから、疲れるし、もう」
「相変わらず体力ないよな、戦闘ではあんだけ体力あるのに」
「体力と精力を一緒にしないで欲しいんだけど」
「どっちだっていいだろ」
「ちょ、と、アルヴィン、何して」
「2回目だけど。」

僕の体位を変えようと腰を掴まれて、引き寄せられる。
僕はもう眠くて仕方がない、枕にしがみついてアルヴィンに言い放つ。

「...僕、もう眠いんだ」


『眠り姫の正しい起こし方』

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