「それじゃ、アルヴィン放課後また来るから」
「わかった」
「あ、授業遅刻しちゃう」
「おいおい」
「とにかく、また後で!」


『僕と苦手な知人とアルヴィンと』


時間がないと焦ってアルヴィンが居る部屋から飛び出した。
走って行かなければ間に合わない急いでいたから気づかずに人にぶつかってしまった。

「ご、ごめん!」
「いやこっちも見てなかったし、ってジュードじゃねえか」

どうやらぶつかった人物はクラスメイトだった。
ただのクラスメイトなら良いのだけど僕が少し苦手な部類だった。

「時間割変わって次体育になったんだぜ」
「え、でもそんな事聞いて」
「ほら、早く行かないと遅刻しちまうぞ」

そのまま腕を引っ張られ更衣室に連れて行かれる。
部屋に居たのは苦手なクラスメイトの友人数人が居た。

「おせーよ」
「ごめんごめん、こいつ部屋からなかなか出てこなかったからな」
「なぁジュード、アルヴィン先生といつも何やってんだぁー?」
「え、どういうこ..」
「あー、状況掴めない?」

状況はまだ理解できなかった。
時間割変更があると苦手なクラスメイトに連れて行かれたら苦手なクラスメイトグループが居て。
僕はその数人に囲まれていて、何故だかくすくすと笑われて。

「まって、何、授業は..」
「あぁ、それは嘘だよ。それでお前が部屋から出て来るタイミングでぶつかった訳」
「だから、何で..」
「俺、見ちゃったんだよねー」

ヒラリと落ちる一枚の写真。その写真はアルヴィンの個室でアルヴィンと僕が行為をしてる写真だった。
ニヤニヤするクラスメイト。

「だからさぁ、俺らにも同じことさせてくれない?欲求不満なんだよ」
「い、いやだ..誰か!!」
「黙れよ、お前に拒否権なんてないからな」
「やめてよ..!」
「あーまだわかんない?写真バラすよ?」
「へ...?」
「そうしたらジュード困るよね?そんでもってアルヴィン先生は退職?」
「それは...」
「だったら素直に言う事聞けるよね?ジュードくん」
「男に興味はないんだけど、お前女みてえな顔してるし、抜ければ気持ちよいらしいし?」

数人に囲まれて、舐めるように全身を見られて、侮辱されて、体が震えた。
部屋から出ようと思ったけど、写真があると思うと出れなかった。
その場に突っ立っていたら冷たい更衣室の床に叩き付けられた。

「あーその表情いいよー、なんかそそるね」
「お前、レイプ系のAV見過ぎだろ」
「お願いだからやめて..!」
「やめてくださいだろ?」
「やめて..ください...」
「まあ、そんなお願いは聞けない訳でー」

覆いかぶさって来た数人に服を剥ぎ取られ、じたばたするとまた数人に腕と脚を押さえつけられた。
まじまじと下半身と上半身を見られ熱が籠る。

「もう..や...めて.....ひっ」
「誰か写真撮っとけよ!」
「今晩のおかずってか!男だぜ、こいつ」
「んなん、わかってるよ。でもこいつの表情見てみろよ」
「色っぽい顔してんだな、..そんなに睨むなって。そんな強がりもすぐ終わるからよ」
「やめて...ひゃっ!!!」

すっかり萎え切ってる自身を銜えられ体が硬直する。
ざらざらとする舌で舐められ、みるみるうちに熱が集まって行くのを感じた。

「それじゃあ空いたお口は俺なー」
「ひゃっぐっ」
「じゃあ後ろの穴は俺な」
「ちょっと待てよ、撮影誰か後で変われよ?」

聞きたくもない言葉、抵抗さえ言えないできない体。
口の中には苦い精の臭いがした。
そして後ろの蕾には指でこじ開けようとするのが伝わって来た。もう、嫌だ

「ジュード、お口がお留守だぞ」
「はっふっぁ」
「立った立った、おいちょっとそこの紐持って来いよ。」
「ほらよ。」
「っあぁあ!」
「可愛いリボンだろ?お前によく似合ってるぜ」

そう言って自身に紐がぐるぐると巻き付けられた、紐が食い込んで痛かった。
そして蕾には指で犯し飽きたのか性器を入れようとしていた。

「じゃ、いきまーす」
「お前次ぎ変われよ」
「俺もだぜ」

そう言って自分の口に性器を入れていた男は僕の口から引き抜くと同時に白濁の液を顔へとぶちまけた。
回るシャッター音。ニヤニヤ笑うクラスメイトたち。

「ぃいやっ..あぁっ!」
「すまん、もういっちまったわ」
「早漏すぎだろ、せっかく結んだのにこいつの萎えてんじゃねえかよ」
「じゃあお前が見本見せてみろよ」
「いいぜ」
「はっ..はぁつ...ぃああ!!」
「ジュードくんの前立腺はどこかなー?」
「ぃ..ゃ...やめ...あぁっ!」
「ここ?」
「ちがっ.,,やめてっあぁ!」

僕にのしかかった男は僕が悲鳴をあげる度に喜んでそこを犯していた。
こんなに嫌なのに、無理に性器も弄られいきたくてもイけない性器からぽたぽたと雫が足れた。

「お前もそのうちイかせてやるよ」
「じゃあ次俺な」

そう言ってまた違う男の性器が入り、ない胸の突起を抓られたり、再度口に突っ込まれたり
全身がドロドロになって行くようだった、あれから何十分たったのだろうか...
だれも..たすけて...くれないよ...?アルヴィン....たす..け...て...よ......

「あーあジュード泣いちまった」
「意外と気持ちいいもんだな。あぁ、お前まだイってないっけ」
「た,,すけて...アル...」
「ん?なんてった?」
「だーれも助けにこねえよ。なんつったって授業中だからな」

そういって僕を見下ろしてケラケラと笑い出した。
体中が痛くて心が痛くて張り裂けそうだった。

"ガラッ"

急にドアが開き同様するクラスメイト。
ドアから差し込む光が眩しすぎて誰が入って来たのかはわからなかった。

「アルヴィン先生?生徒に手ェ出すのは違法ですよね?」
「あ?これは仲裁だ。そして罰をするのも仕事だ」


そういって入って来た人物は僕の前に居たクラスメイトをなぎ倒して行った。
そして一人が持っていたカメラを足で踏んで破壊した。

「あ...る...」
「ジュード...悪かった...」

そういってアルヴィンは更衣室にあった誰のかは分からないバスタオルをジュードに掛けて個室へ運んだ。

「俺がちゃんと見てれば、よかった」
「いいよ、そんなの、もう」
「いいって..」
「それより、これ、解いて欲しいんだ」

そう言うとアルヴィンは無言で自身を締め付けていた紐を解いた。
開放感でそのまま吐き出してしまったが全身がドロドロとしてるので気にはならなかった。

「ぅ...ありがとう、アルヴィン...」
「わるい..ほんと、悪かった」
「アルヴィンのせいじゃないって、でもなんで..」
「授業が入ってなかったから校内を歩いてたらお前のクラス生徒の数が少なくてな。ジュードいないし、なんか嫌な予感がしたんだよ」
「..そう、なんだ」

うつむいて哀しそうな表情をさせ、アルヴィンは奥から濡れたタオルを持って来て僕の体を拭いて行った。
火照ったからだには冷たくて気持ちよかった。

「ジュード、今日は帰れ」
「うん..」
「俺も自習にして帰るから」
「また校長先生に給料減らされるよ?」
「いいんだよ」

そういってアルヴィンは僕の頭を撫でてもう一度『ごめんな』と呟いていた。

「もう、終わったから、いいだよ、だから..」
「よくねぇ、我慢しないでくれよ...」
「じゃあ、一つわがまま..言っていい...?」
「ん..」
「ぎゅってして欲しいんだ、こんな僕じゃ嫌かもしれないけど。...アルヴィンがいいんだ」
「ジュード..」

そういって僕を抱きしめてくれた。

「アルヴィンの臭いがする...」
「...」
「アルヴィンじゃなきゃ...だめ...こわい思いはもう...いや」
「後で綺麗に洗ってやるからな」
「う、ん...」

泥のようになった体はそのままアルヴィンの懐で気を失った。
気づいたら帰り道でアルヴィンにおんぶされてた。

「お、目冷めたか」
「うん..」
「ちゃんと、次は守ってやるから」
「仕事を失わない程度に、ね」
「ばーか、仕事とお前を比較できるか」
「アルヴィン..」

そう言って僕はアルヴィンの背中でまた深い眠りについた。
アルヴィンの背中で幸せな夢をみた気がした。





ごーかーん。

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