「アルフレド、君はアブノーマルセックスに興味はあるか」

突然、自分に投げかけられた言葉に頬張っていた飯を吹き出した。
そう自分に問いかけるのは従兄のバラン。

「と、突然どんな風の吹き回しだよ..」
「うーん、別に説明すべき点は特にないのだけど」
「いや、寧ろちゃんと説明してくれ。今後の対応の為に。」
「あぁ、心配しないで。」

なにが、心配しないで。だ。
昔から発言がおかしい人だとは熟知していた。
だが生活レベルで崩壊されても困る。
だけど従兄の性癖にまで干渉するつもりはない、寧ろ自分に聞かないで欲しかったとさえ思う。

「心配って...」
「大丈夫だよ、アルフレドを見てもやりたいとか思わない。起たない。」
「あーそれは本当に幸せだよ。」
「でもね、これを見て欲しいんだ。」

そういってバランは立ち上がり部屋の液晶に電源を入れた。
そして画面に映し出される青々とした軟体植物が蠢き回っている映像だった。

「は?」
「これはね、偶然生まれた源霊匣の成長形体でね。15歳前後の精液を好む習性があるんだ。」
「はぁ、で、なんだよ。」
「ほら、よく見て」

バランが画面に向かって指を指した。
青々とした触手の中で乱れている少年の姿があり、それは紛れも無くジュードだった。


『ひゃぁっあああぁ、も、だめ、そ..いじらないぁぁっ!!』

絡み付く触手がジュードの足に絡み付き足を強引に開脚させ、一本は彼の性器に絡み付き、また一本は彼の後穴を犯している。
上半身に絡み付く触手は胸の突起を触手の先端で弄り、だらしなく空いた口にも触手が入り込み止めどなく涎を垂らしていた。

『ああぁっ、も、ちょ、奥が、、ひゃぁっ!』

身も心も従順になって触手に良いようにされている。
触手の粘液と自身が吐き出す精液によって彼はベトベトになってしまっている。
あんなに綺麗にしているのに、と普段とのギャップさえも覚える。

『あ..も、でな...い、も、むり....ぃっ!』

絶頂に富んだ顔をした彼は全身の力を失い床に伏した。
それでも触手は蠢き回っていたが、蜜の供給を断った事により元の自然の形に戻って行った。


「どう思う?」
「どう、思う、じゃねーよ。というか何でジュードがいるんだよ」
「あぁ、研究の一環で来てもらったんだ。」
「研究っておい、お前なんかショタコンでも変な病気を煩ったんじゃないだろうな」
「ないよ、そんなのは。別に彼じゃなくても良かったんだよ。でも適合者がなかなか知り合いで居なくてね」
「最悪だな」
「アルフレドがあと10年若ければ良かったのだけど」
「ふざけるのはいい加減にしてくれ。ジュードは大丈夫なのか?」
「さあ」

そう彼は手をヒラヒラとさせて言った。

「どうせ、録画なんだろ。今からシルフモドキを飛ばしてー」
「録画なんて言ってないよ。監視カメラの映像だよ?」
「は..!」
「この実験を始めてからもう3日目くらいかな。もう十分すぎるデータは取れたけどなかなか源霊匣が原型に戻らなくてね」
「おい」
「だから本題だよ、君はアブノーマルセックスに興味はあるか?」

そうバランは再び言い放った。
残念ながら俺の下半身は先ほどの映像のせいで元気いっぱいだ。
男を見て起つなんて、と不覚にも思ってしまった。

「この際、男もいいかな、なんて思って」
「...思考回路が同じで凄く厭な気持ちになったんだが」
「じゃあ、とりあえずあの部屋に行こうか」
「って、ジュード気絶してないか」
「大丈夫だよ。とても強力な催淫剤を投与してるからすぐ起き上がるよ」
「...」

申し訳ない気持ちになりかけたが、興奮してしまったものはしょうがない。
自分にそう言い聞かせ、バランの後に続いて部屋へ向かう。
バランは部屋に入り例の源霊匣を別室へ移動させそれからジュードに近づいた。

「バ、バ...リャンさ..ん」
「なに、ジュード君」
「も、もっと欲しいの...に、なんで、持ってく..の?」

無機質な床に寝転んだジュードがバランにそう言った。
顔は紅潮していて涙目でまるで縋り付くように言う姿が更に俺を興奮させた。

「も、と、ちょうだ、い」
「あれ、昨日は『もうやだ、やめて、帰りたい』じゃなかったっけ」
「そんなの、もー..いい、からっ」
「おやおや、偉く従順なんだね」
「だ、から...!ア、ルヴィン...!」
「...よお」

バランの後ろに居た俺を見つけたジュードは驚いたような顔をした。
そこからいつものジュードに戻るかと思ったがそうはならなかった。

「ね、ア、ルヴィン...ぼく、を、助け...てよ」
「ジュード..」
「ね、アルヴィン...」

そんな姿で、上目遣いでお願いされアドレナリンの放出が止まらない。

「ほら、ジュード君からのお願いだよ。アルフレド」
「はやく、は..やく、そのまま、突っ込んで...いいから」

そんなお願いされて食い下がる男が居ない分けない。
ベトベトのジュードの下半身を手に取り尻を持ち上げ興奮した自身を突き立てた。

「んはぁっ」
「ジュード、、お前の中、すっごいベトベトなんだけど..っ」
「だ、って、気持ちいいか、、らぁっ!」
「じゃあジュード君、君のお口は僕が借りてもいい?」
「んあっっっ」
「すっかり従順だね。ほら先端だけ舐めてないで奥まで銜えてね」

ベトベトなジュードの中はとても気持ちよく、
片手でジュードの性器をゆるゆると扱けば中が締まり更なる快楽を与えて来る。
ジュードも満更じゃないようでときおり口を開けては甘い声を吐露させている。

「ア、アル...ヴィン!そ、そこ、がいい、...!」
「ここか?」
「ひゃぁぁっ」
「リクエストでもお口をお留守にされると困るなあ」
「ひゃっ」

そう言ってバランはジュードの胸の突起を爪で引っ掻いた。
そしてまた甘い声を吐き、ジュードの良い所を突けば更に甘い声を吐く。

「ジュード君、そろそろ、出す、けどいいかな」
「んっ」
「ジュード、俺も出すけど、中に出してもいいか」
「ん!」

そう言って口と後穴に2人分の精液をぶち込んだ。
そしてジュードも絶叫するような甲高い声を出してごく少量の精液を腹部に散らしてイった。
そのままジュードは再び床に眠るように倒れ込んでしまった。

「....はぁ」
「なかなか良かったね、これはこれで。」
「意識戻ったらもう話もまともに聞いてくれなくなると思うけどな」
「そうかなあ」
「はぁ、」
「でも君も良かったんだろ」
「かなり、な。」

そう言って倒れているジュードを担ぎ込んでこの部屋を後にした。
正直後悔の方が大きかった、けれどこうなってしまったものは仕方ないと思い込む事が精一杯だった。
そしてジュードの身体を綺麗にしてからそっと部屋を後にした。


「あの..アルヴィン」

それから数週間後、俺の元へジュードがやってきた。
お互い顔を直視できないで時間はゆっくり進んでいった。

「...都合が良い事で悪いけど、あれ、忘れてくれ。きっと気の迷いだ。」
「...アルヴィン」
「だよな、そんな都合良い話ある訳ないよな。恨まれても仕方な」
「アルヴィン」
「..なんだよ」
「ぼくと、またやってほしいんだ..けど、だめ?」

その言葉を聞いて俺は何かに目覚めてしまったような気がする。
玄関で俯いたままの彼の手を引いて俺達は寝室へ消えた。


『触手と学者と傭兵とモルモットの関係』





どうも、変態です。

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