「この機械を無理に壊すなど愚かな発想は考えるなよ」
「っ...うっ..あっ..」
「まぁ、話を聞けぬ程溺れてるようだがな」

始めはただの折檻。
決して僕が喋った訳じゃないけど、僕とアルヴィンが恋人だとジランドに知れてからは、
レイプ、陵辱から始まりだらし無く投げ出された肢体を未知の装置に繋がれてしまった。

「別に俺はショタコンじゃない」
「....はな...して..」
「ただ、お前がアルフレドと恋仲なのでは話が変わって来る」
「うっ....また、で...」
「俺はあいつが大嫌いだ。あいつさえ、あいつの家族さえ居なければ」
「あ"」
「また、イくのか?そうはさせない」
「あああああ"!!!掴まなっ..!!!」
「俺はあいつの絶望した顔が見たいだけだ、それだけなんだよ」
「イ、む..り...いやっ...ア..ル..」
「精々そうやって叫んでくれよ、な。」

そうジランドは言い僕の性器を掴んでいた手を上下に動かした。
手足共に装置に繋がれ抵抗が何一つできない僕はただ涙を流して呻くだけ。
そうして蜜をジランドの手に吐いて、ジランドは汚らわしいと僕の頬にベットリと付けた。

「まぁ、仮にアルフレドが助けに来たとしてもお前は救われない」
「は...ど、....して...」
「そのお前の腕に繋がれてる点滴、今流れてるのは即効性で強力な催淫剤だ」
「...あ..」
「そして俺が持つ、この装置を押した瞬間致死性の毒薬が流れる仕組みになっている」
「ひ...ど....い...」
「更に、俺の心臓が止まる又はお前を繋いでる装置が止まっても毒薬は流れるからな」
「.....」
「絶望すぎて声にもならないか。お前が死んだらあいつはどんな風に嘆く?悲しむ?」
「....」

この会話をしている最中でも、ポタリポタリと落ちる液体は止まらない。
果てたばかりの体を容赦なく熱で駆り立てる。
だらし無く立ち上がった自身をジランドは軽蔑するかのように卑下して踏みつける。

「ああ"!!!い、いた..い、う...!」
「痛いというわりには悦んでるじゃないか。」
「ああああああああ"!!!!」
「ほら、ここが良いんだろう」
「も!!!や、やめ"あああああ"」
「汚らわしいガキだ。」

感覚の麻痺、続けられる快楽によって正常な思考を失い、人間の急所に近い部位を踏みつけられて尚快楽の熱を放つ自分の体に嫌悪感すら抱く。
涙ながら『もう、やめてください』と懇願しても終わりの来る事もない拷問のような時間。

「あぁ、もうお前は見捨てられたかもしれないな」
「そんなこと...な、い」
「もしアイツが来なかったら、どこぞの貴族に売り払って可愛がって貰えば良い」
「く、る...ア」
「可愛がるといっても、お前の様な乳臭いガキは精々"性奴隷"ぐらいにしかならないがな」
「くる...ぜったい....アルヴィンは...」

きっと僕の目の前に居る人は、僕がどんな結末を辿っても自分の勝ちだと思っているのだろう。
アルヴィンが来ても、勝ち。
来なくても、僕を見捨てたとして、勝ち。

「じゃあ、僕が自分で死んだら...どうする?」
「それは傑作だな。お前の死体を送りつけてやろう」
「...でもそれなら、僕の勝ちだ。だって、貴方は満足してないから。」

脳内で考えてみる。
この機械を破壊して、毒薬が流れる前にこの点滴を外す。

「甘いな。セルシウス、こいつの腕を凍らせろ」
「...!」
「ガキの考えそうな事ぐらい、簡単に想像は付く。」
「じゃあ、俺の考えてる事もわかってる?」

折檻部屋が停電になった瞬間、手首から繋がる細い管が拳銃によって打ち抜かれた。
そのまま僕の腕から針が抜け、床に液体の溜まりが出来た。

「伯父さん、俺は悲しまないし嘆かない。だけど、一発殴らないと気がすまない」
「お前に俺が殴れるのか?」
「殴れるよ。どうせ"母さん"の居場所すら見つけられてないんだろ」
「あ、あの女医師に吐かすぐらい簡単だ」
「吐かす事ができるのならな!」

その言葉のすぐ後に鈍い音が部屋中に広がった。
真っ暗の部屋じゃ僕の周りしか見えないが、足音が一つ近づいて来る。

「....ジュード。」
「...ル、ヴィン...」
「頼むから、俺の居ない所で死なないでくれよ」
「...聞いてたの」
「あぁ。」
「じゃあ、せめて、僕を見守れる場所にずっと居てね」
「あぁ。....ごめん。」


『暗闇で貴方は泣いていた』





とんでも時空。
・殴っただけ→エレンピオスに帰りたいから。
・女医師に吐かせれば良い→実は母親はすでに死んでるからどうでもいい
・俺の居ない所で死ぬな→母親を勝手に埋葬されたから
うん、矛盾すぎる...!
でも、アルクノアに見つかってないレティシャさんの部屋なのに
アルクノアに関わっているイスラは部屋を知っている。何故?

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