"ミラっ!"
"ねぇ、ミラ"

精霊の主様の名前を微笑み呼ぶ声は一日に何度も聴こえて来る。
たかがガラス玉の装飾品を渡してからの2人の関係は深まり、面白くないと嘆く日々。
そんなに愛おしそうに名前を呼んじゃって、馬鹿みたいだ。

「アルヴィン?」
「あ、なんだ」
「さっきっからぼんやり、僕たち見てるけど、どうかしたの?」
「あー」

そんな視線に気づいた優等生は俺に聞いて来る。
あぁ、良い事を思いついてしまった。

「そんな事より、優等生はミラ様とどこまで進んだんだ?」
「えっ?」
「ほら、あんなに豊満な乳とか白いむき出しの太もも。どうなんだよ」
「べ、別に僕はそんなつもりじゃ」
「きっと気持ちいいぜ。それに良い声で鳴きそうじゃないか」
「ア、アルヴィン...!!そんな目でミラの事見てるの?!」
「さぁ、どうだろうな。」

喉元でクククと笑うようにジュードに近づいて言えば、恐怖心に満ちた表情。
別にジュード君の大好きなミラ様を奪うつもりなんて微塵も無い。
ミラを見ていた訳じゃない、ミラに構っているジュードを見ていただけなのだから。
そして、俺が用意したデカイ釣り針に引っかかるのを待っているだけなのだから。

「ミ、ミラには手..出さないで。傷つく所、見たくないから...」
「んじゃー、この俺の溜まりに溜まった性欲はどうすればいいのか教えてよ。優等生」
「そんなの、自分で考えればいいじゃない」
「そんなつれない事言うなよ」
「アルヴィンなら、他にもそういう人、いるでしょ...」
「まぁ、でもここには俺とミラ様とジュード君とお姫様とじいさんとレイアだけ」
「アルヴィン..!」
「さすがに18歳未満に手出す程腐ってねえよ。」

恐怖心や疑心を含めた視線を疎ましく感じながら青い頬をなぞればビクビクと震えている。
"分かりやすい"とまた笑みを含めばまた後ずさり。

「ミラ様を守りたいのか?」
「あ、当たり前でしょ!?」
「じゃあジュード君でもいいんだぜ」
「...?!」
「あ、できない?ならミラ様にでも」
「や.......やるから、やるから、なんでもするから...ミラはやめて」

その言葉を聞いて笑みを含むとまた後ずさり。
ジュードが壁にぶつかったと同時に肩を思いっきり壁に当てつける。

「その言葉、後で後悔するなよ?優等生。」

そう、また笑顔で言えばビクビクと震えていた身体はガタガタと震え出した。
あぁ、もうすぐ手に入る...。


「ほら、いつまでピチャピチャやってるんだよ。そう、銜えて。先端舌絡めて。」
「....っふ...っ...!」
「ほら、裂けねえから。」
「うっぐ...!っ...」
「いいから、続けて。」
「....っう....」

涙ぐむジュードの口に性器を突っ込んで動かせば不器用に舐めて来る。
たまに嗚咽しそうに短い声を出せば苦しそうにもがき涙を垂らした。

「ほら、ジュード。ケツ突き出せ。」
「い...いや、む....むり」
「別に俺はおたくじゃなくても」
「ぼ、ぼくがやるから.....だから、あ"あ"あ!!!」
「優等生、深呼吸して。ほら、」
「ううぁぁあああっ」
「あー血がでちまった。ま、いいか」
「いたい!っ...いたいいたい」
「っ...いてーのはこっちだっつーの...」
「いいいぃっ...いたい、ああああ"」

泣き叫び、痛い痛いと鳴くジュードの下半身に遠慮なくガンガンと突けば血がタラリと太ももを流れる。
血を潤滑油にして突けば若干の快楽を自身に齎してそして引きちぎるような締め付けにイッてしまった。

「っ...うぅっ...」
「あーあ、そんなに泣いちゃって、顔ぐちゃぐちゃ」
「っ....も、や.....」
「嫌?おたくが自分で望んでおいたのに」
「そ、そんな...」

可哀想なぐらいポロポロと落ちる涙は止まらない。
その涙を指で救ってだらしなく半開きの唇にキスを落とせばジュードは崩れ落ちた。

「ほら、その身を呈して守れよ?」
「....う......っ....」
「自分が犠牲になれば、それで済む話なんだぜ」

崩れ落ちたジュードの耳元でそう囁けば、地面にポタポタと涙の溜まりを作った。
さぁ、手に入った俺だけの―。


『献身と犠牲の狭間で』





屑だ...この、人屑です....。

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