「見つけたぜ...」

そう言って、レイアの腕を振り切りアルヴィンは僕を腰から持ち上げ何処かへ連れて行った。
もう、どうなってもよかった。たとえ、命がなくなってもよかった。
だから、抵抗はしなかった。

「抵抗しないんだな」
「もう、どうなってもいいから」
「あぁ、そうだな」

あのエリーゼの居た小屋から離れた場所に連れてこられて、
黴臭く埃が舞い散るベッドの上に落とされて銃を脳天に突きつけられた。
あぁ、もう死ぬんだ。別にいいけど、なんて思っていた。

「...」
「俺が殺す、とでも思ったか?」
「..え」

突きつけられた銃はアルヴィンにより放り投げられた。
そしてアルヴィンの空いた手は僕の服にかけようとしていた。

「殺すんじゃないの」
「どうでもいいだろ、お前にとっては」
「...」
「脳味噌死んでるのか、今からレイプされるんだぞ」
「もう、いいよ」
「あぁ、そうだったな」

そのまま服を乱暴に脱がされて、
抵抗もしない僕とやせ細った僕の肉体に性的欲求があまりなくなったと言われた。
僕の知った事じゃない、と言い返せばアルヴィンはかすかに熱を帯びてる性器を僕の口に押し付けて来た。

「できるよな」
「...」
「できる、よな」

そう言って僕の頭を掴み、片手で強引に僕の口を割って性器を入れて来た。
苦いし、鼻に付く精の臭いがどうしても耐えれなかった。

「っ」
「歯、たてんなよ」
「....っ」
「ほら、舌使って、先端舐めろよ」
「...ん」

だんだんと質量を増す性器、口の中で微かに広がる先走った液。
僕の口の中を散々犯し、質量を大きくするだけ大きくすると満足そうに抜き出した。
そして僕の体を反転させて、後孔にそれを突き立てられた。

「ん!!!!!!!」
「ほら、いいだろ」
「...く、な...いた...」
「さっきまで、死ぬ覚悟があったくせに何言ってるんだよ」
「...った、ら...こ、ろ...」
「死ぬなんて勿体ない...!事、言うなよ」
「あ"ぁっ」
「あ、あいうのは、デキル奴らにまかせればいいんだよ!」
「うっぁ..!」

その悪魔の一言に取り憑かれた。
ミラを失った僕はもう何もする気力もおきなくて、レイアが元気付けようとしてくれるのさえ疎ましく感じて。
所詮、僕は学生。ミラみたいな力もなければ、ガイアスのような力もないし術もない。

「じゃ...ぼ、く..は、何を...」
「俺が教えてやるよ」

耳元で悪魔にそう囁かれた。
どこかの物語の主人公ならきっと「自分で考えなければならない」とか言うはずなのに。
所詮、ただの一般人―、学生にすぎない。目の前の出来事に流されれば、いいや。

「いい子だな」
「あぁぁっ!」


それから月日は流れた。
この薄汚い小屋に長く居るから、どれくらいの月日が経ったのかさえ分からない。
もしかしたらまだ1週間くらいかもしれないし、1年経ったのかもしれない。

「ひゃぁっ、アルヴィン、そこ、そこがいい..!」
「ったく、淫乱だな。」
「アルヴィンが、そ、教えて」
「あぁ、そうだよ、俺が教えたんだったよなー」
「もっとっ..、突いて!!そ、そこ」
「そうガッつくなよ、また立てなくなるぞ」
「も、いいから、だって、あぁぁっ!」
「はえーよ」
「ああっっ!!!」
「悪いな、まだイってないからな。」

達したばかりの敏感な部分を再び擦られ、悲鳴に近い声さえ出る。
こんな、お互いにドロドロになるセックスを毎日続けては疲れて寝る日々が続いた。
兎に角何も考える必要がなかったし、独ぼっちではなかったから自分にとっては良かった。
そう考えてるのはアルヴィンも同じみたいで、どちらとも"もうやめよう"なんて言わなかった。

所詮僕らは、圧倒的力の前には何もできない只の人。
窓の外が荒野になろうと火の海になろうと関係はない。

だって、


『世界を救うのは僕らじゃない』


ぼくらじゃなくても、ほかのだれかがなんとかしてくれるでしょ?





まじでどうしてこうなっt(ry

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