「ジュード...」
「ア、アルヴィン...?」
「なあ、いいだろ...ジュード...」

僕より一回りぐらい大きい体が僕を壁に追い込む。
退路はもうなくなってしまったからといって、惰性でこのまま流されたくもない。

「うっ...ね、ねむ..」
「やっと薬が効いたんだな..ジュード..」
「..ア....ル..ヴィ........」

珍しくアルヴィンが料理を作るというから譲ったのに...騙されたのだ。
意識が眠りの中へ落ちる瞬間、アルヴィンの歪んだ笑みが見えた気がした。
その後、僕は違和感によって起きる事になる。

「うっ..」
「目、冷めたか」
「ひっ!な、なに...うあぁっ!!」
「そう騒ぐなよ、薬でおねんねしてる皆起きちまうぞ」

手足の自由が効かない、鎖か何かで縛られてるようだ。
それは些細な問題だと思う。
大問題なのは僕が一糸纏わないでいる事と、僕の体の中で何かが動いてる事。

「ア..ル..ヴィン!!ま、た..うらぎ」
「裏切ったなんて人聞き悪いな、こんなに愛してるのに」
「あ..い...?」

愛があるからこんな事するなんて、たまったもんじゃない、そう思った。
あの時、泣きそうな彼に言われて惰性で彼を慰めた自分はどうかしてたと思う。
それから事ある度に体の関係はあったが、今日のような強行手段はなかった。

「いつもみたいに、流されてくれよ。」
「きょ、今日のアルヴィン..おかしいよ...?」
「ジュード」

自分の体に覆いかぶさって来るアルヴィンに若干の恐怖さえ抱いた。
アルヴィンの顔が寄って来て深いキスをして水音で部屋を満たしたと思えばその舌は耳へ行き僕の耳を犯してる。

「んあぁっ...」
「ジュードが寝てる間に後ろ沢山弄っといたから、痛くないよな」

そんな気遣いをするぐらいなら、始めからしなければいいのに。
どうにかこの状況を抜け出したくて手足の鎖を解こうと力を入れるが取れる気配すらない。

「逃げるなよ、ジュード」
「い、いやだよ..アルヴィン..あっぁっ」
「ここおっ起てて何言ってんだよ」
「違っあぁ!も、やめ..アル..ヴィ..怖」
「なんで?なんで怖いんだよ、ジュード。こんなに愛してるのに」
「やぁぁつ!」

僕の中で動いていた異物が抜かれたと思えばアルヴィンの性器が挿入された。
泣きたいのは僕のはずなのに、アルヴィンの顔は酷く泣きそうな顔をしていた。

「ジュード..っ」
「あぁっ..っ!あ、..あっ!」
「気持ち良い?気持ち良いって言えよ」
「やっ..っう...」
「なあ、気持ち良いだろ。」
「ひゃぁっ!!」

気持ちよくはなかった。ただひたすら朦朧とする意識を犯されてるだけなのに。
悲鳴しかあげない僕に苛立ちを覚えたのか僕の性器を握り込まれてしまった。

「ジュードは痛い方がいいんだっけ..」
「違っ!い、いいから..!や...!」
「気持ち良い?」
「ひぁっ!いい、いいから..!あっっ!!」

性器を離されたと思ったら体を揺さぶられるようにガンガンと突かれ脳天がクラクラとした。
その表情を"善がってる"とでも勘違いしたのか満足そうな表情なアルヴィンが居た。

「ジュード...」
「あぁっ、ア..あぁル..!」
「愛してる..だから...」
「ひやぁ!!や、そこ...やっ」
「ここがいいのか?」
「あっぁつ!だ..めやぁ!」
「イっちまえよ、な」

そう言って弱い部分を強引に何度も突かれ僕は結局果ててしまった。
荒い呼吸を乱しながら目を開くとアルヴィンが涙をポロポロと流していた。
その涙に手を伸ばそうとするが、"ガシャリ"と鎖がその手を止めた。

「あ..ア..ル..ヴィン..?」
「...お袋が、死んだ」
「え?」
「もう、俺を愛してくれるのはジュードしかいないんだよ...」
「アル..ヴィン」
「だから、愛してくれるよな」

そうアルヴィンは呟いて、また僕の足を掴み律動を再開させた。
満身創痍に近い体と睡眠薬のせいで朦朧とした意識の中でアルヴィンは自分を満たす事だけを考えて僕を犯し続けていた。

あぁ、この人も、寂しいんだ。
寂しさで欠落した物を僕で補ってるんだ。そう理解して僕は気を失った。


『寂しさの代替品』





愛有で病んでるアルヴィンにレイプされるジュード。
ジュード君は惰性とか流されるとか、凄い多そう。
アルヴィンは独りよがり。
2人共依存度が高そうだからなんかもう最後は2人で心中とかしそうで怖い。自分の中のアルジュって。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -