温かい布団に包まれて半刻過ぎたぐらい。
ドアが開く音が聴こえるが寝てるフリに徹する。
顔の近くに温かい熱が近づく感覚がするけど、それでも寝てるフリ。
そして僕の顔に近づく熱は僕に触れる事なく僕から離れる。

「アルヴィン。」

目を開けてそう言えば目の前の人物は驚いたようにする。
髪を掻いて"まずったな"でも言いたげな表情。

「アルヴィン。」
「...なんだよ。」
「しても、いいんだよ」
「な!」

僕がそう言うと驚いたような反応をしたアルヴィン。

「...いつから気づいてた。」
「うーん、2週間くらい前、かな」
「ったく、優等生には叶わないな」
「..だから、いいよ」
「ジュード..」
「アルヴィンに、僕の初めてあげるね..?」

そう言うとアルヴィンは少しずつ僕に近づいて来て頭にそっと手をあててキスをした。
アルヴィンの腕の中にすっぽり収まればアルヴィンの心音が聴こえて来る。

「っは..」
「なんかズルいよな、俺」
「今更でしょ」
「酷いな。なんかジュードから言わせてごめんな。」
「ううん、だって。アルヴィンが僕を大切にしてるの知ってるから。だから、未遂だったんでしょ。」
「そう言われると恥ずかしいなおい。」
「うん。」

アルヴィンは照れたのを隠すようにもう一度キスをした。
そして僕の服を1枚ずつ脱がして行く。まるで壊れ物を扱うように、だった。

"ピチャ"

乳首を舌で舐められる。
初めての感覚に体が少し震えた。

「ア、ルヴィン...」
「どうした」
「片っぽも..触って?」
「..反則だろ」

そう言って舐められてない方の乳首をキュッと指で摘んだ。
爪で引っ掻いたり甘噛みされてすっかり赤く膨れ上がった。

「んっあ..」

その反応に満足したアルヴィンは唇を僕自身まで下ろした。
ねっとりと自身を包み込む感覚に蕩けそうだった。

「ア、ルヴィン..ぁっ」
「..」
「ひゃっ、そこ、い」
「ほほは?」
「あっしゃ、喋らなっで」

そこから上下に扱かれ自身はすっかり反り返る。
アルヴィンの舌が自身の先端をかすめた瞬間熱い熱が弾ける感覚がした。

「あっ...!はっ..ぁ..」
「ジュード」
「アルヴィン..っ」
「指、入れるぞ」
「..うん」

アルヴィンは不安そうに僕に訪ねて来た。
普段の素振りが嘘みたいに僕を扱う。

「ひぁ!」
「力抜けよ、ジュード」
「ぅん..っあ」
「ジュード」

僕の出した精液を使って少しずつ僕の蕾を広げて行くアルヴィン。
痛くない、なんて訳はなく苦しがってる僕を見たアルヴィンはそっと僕にキスをした。
開いた口に舌をいれて歯列をなぞられ舌を絡み取られる。

「ふぁ..は、ア」
「ジュード、いいか?」

そう聞いて来る彼は玩具を強請る子供のように僕に聞いて来た。
僕がコクンと頷くと僕の姿勢を反転させた。

「いれるぞ..」
「うん..」
「力抜け..よ!」
「ん..あぁっっぁ!!いっ」
「ゆっくり息しろ、ジュード」

耳元でアルヴィンに呟かれた。
離れ際に耳たぶを舐められ甘ったるい声が部屋中に渡る。

「ア、ルヴィ...ン!」
「なんだ」
「アルヴィンの..顔見たい..っ!」
「..初めては、こっちの方が楽だぞ」
「いい..からっ!」

アルヴィンは「はいはい」と呟き挿入したまま体位を変えた。
アルヴィンの性器が奥を霞めまた甘い声がでた。

「あっ」
「その顔、反則だろ..」

わずかに顔を紅潮とさせたアルヴィンが僕に言って来た。

「ジュード、動くぞ」
「うん..あっんっ!あっ」
「は..は..」
「ア、..んル..」
「ど、した」
「僕のっ..!奥に..アルヴィンの、ちょう..だい?」
「あんま..りっ、大人を困らせるなっ..!」
「ひゃ!ん!!」

そう言いながらも僕のお願い通り奥に向かって腰をガンガン打つけてくる。

「ひゃぁっ!!!!!ん、そ..こ!!」
「、ここが、いいのか?」
「ぁぁぁあ!!あっ!」
「ジュー ド、締め付け過ぎ...だろ!」
「ぁっ!!!」
「ジュ..ド..!」

亀頭で前立腺を抉られ、僕は達してしまった。
それと同時に僕の中に温かいモノが流れ出る感覚がした。

「ジュードっ..」
「は..ル..ヴィ..ン」

汗で湿った前髪を払い額をアルヴィンに撫でられ、口にそっとキスされた。
アルヴィンの汗ばんだ体が酷く心地よかった。


『宝物にそっと、口づけを』


「治癒功!快気功!」
「ん..ジュード..?」
「ちゆ..あ、アルヴィン...!」
「朝から精霊術使ってどうした」
「腰が、腰が立たないんだよ!アルヴィン」
「ジュード、それ反則」






10.000hit企画で黒凪様リクエストの作品です。
『アルジュ初夜ネタの甘裏。』ですが、如何でしょうか。
リクエストありがとうございました!

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